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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■来年の『ゴジラ』はあるのか/『アニメージュ』『ニュータイプ』3月号
色弱で私には色がわからぬので、生地の見立てはすべて父に任せる。ごくごく地味なものを選んでくれたようでありがたいことである。
女房からバレンタインのチョコを預かってきたので、父に渡すと苦笑される。これももちろん喜んでいるのである。
私も父も嬉しさというのはあまり表面に出さない方なので、女房などはかえって嫌われてるのではないかと誤解するようだが、本気で嫌ってるのなら私も女房と別れているだろうし、父も無理矢理にでも別れさせているだろう。
「いい嫁さんもらったなあ」というのを「お前が選んだんなら仕方がない」としか言わないのが博多人なのである。……こんなん確かに女房にゃ分らんのも分るんだがなあ。かと言って、今更親父に「素直に言え」なんて言うのも無理な話だし。
帰りに切手と封筒を買おうと思っていたのに、財布を忘れていたことに気づいて慌てる。で、父におごってもらう。不思議だなあ、ン万円の服を親父に仕立ててもらったのは恥ずかしくないのに、三百円おごってもらったのは恥ずかしいぞ。金額の多寡ではないとするとこれはいったいどういう心理なのかな。
切手と封筒は『シティボーイズ・ライブ』と『地球防衛企業ダイ・ガード』のDVDの全巻購入予約特典のプレゼント応募用のものである。『シティボーイズ』の方の特典は、未公開のライブビデオだとか。2月末までの応募なので、シティボーイズファンなら『ウルトラシオトシオハイミナール』『夏への無意識』『真空報告官大運動会』の3枚のDVDを慌てて揃えるがよろしい。今年のゴールデンウィークのライブはぜひ東京まで見に行きたいものだなあ。メンバーの中で、お金貯めてぜひ東京に行くって人、いますか? チケットは毎年即日完売なんで、ご連絡は今月末までにお願いします。
帰宅した直後に女房も帰宅。なにやらいろいろとパンフレットをもらってきているが、いわゆる接客マニュアルというものであろう。客の中には店に絡むのが趣味のようなやつもいるので、小心者の女房に仕事が勤まるかどうか心配ではあるが、店長さんがしっかりしていれば、そう大層なことにはなるまい。
不景気ではあっても、人手が足りないのはどこでも同じで、下働きをうまく使いこなせない店長もやはりダメの烙印を押されるのが今の風潮である。記憶力がなくドジではあっても基本的に真面目な女房を使いこなせないとすれば、その店も大したことはない。
無理ならやめればいいとは簡単には言えぬが、ガマンのしすぎはよくない。女房には、自分がどこまでやれるかを考えてくれればそれで十分である。
ホームページに載せるためのイラストなどを描いているうちに眠くなり、昼寝。女房は「せっかくの休みなのに一緒におしゃべりもできない」と不満げだが、急激に眠気が来たのだ。
昼寝の時に見た夢というのは結構覚えているものである。
何と今日は私に『ゴジラ』の新作の脚本が依頼される夢。マニアからは「大層な夢見てんじゃない」と叱られそうだが、見たものは仕方がないのである。
ゴジラが出現したということで、政府はその対応に追われるのだが、その無策ぶりに責任を追及された首相が、事態の真っ只中であるにもかかわらず悲痛のあまり自殺してしまうのである。……夢から覚めて思ったが、これまでのゴジラ映画、そういったゴジラの脅威に対抗する人間側の悲壮感を描いた作品というのが第一作を除けば皆無だったのではないか。
第一作に散見する「死」のイメージ、実況中継をしながら死んでいくアナウンサー、戦争未亡人が幼子を抱えて「もうすぐおとうちゃんのとこへ行くのよ」と呟くシーン、何より、芹沢博士の「さよなら」のセリフ、彼らは本来「死ななくていい」人々であった。
実はゴジラに対抗する人々が、善玉であろうが悪玉であろうが、死んでいくのは、ドラマとしては予定調和の域を出ないのである。ゴジラに向かって「ゴージラー」と叫びながらツブされるバカを描いてなにが面白い。作り手の自己満足しかそこにはない。
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02月12日(月)
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