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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■名探偵Lの軌跡/映画『手紙』
 本来、Lはライトに敗れるはずがなかった。
 そう考えれば、『デスノート』の本来の主役がライトであるかLであるか、問うまでもないことだ。
 時系列は逆転するが、Lの活躍するミステリーが制作されることは大いに喜ばしいことである。考えてみれば、テレビドラマでは名探偵を主役としたシリーズは数多く作られているものの、現在、映画で定期的に制作されている作品は、『名探偵コナン』のみなのである。
 実相寺昭雄監督が明智小五郎を『屋根裏の散歩者』『D坂の殺人事件』『鏡地獄』と三作まで製作したが、残念なことに鬼籍に入られた。『姑獲鳥の夏』の京極堂はシリーズにはならなかったし、30年ぶりに市川崑監督によってリメイクされる金田一耕助ものの『犬神家の一族』は、シリーズ復活とは言いがたい。Lのシリーズ化は快挙と言っていいのである。

 願わくば、原作者の大場つぐみ本人の手によってLの物語が語られ、小畑健のマンガ版も復活、ということにならないだろうかと期待しているのだが、そうすれば探偵ものではサンデーの『コナン』、マガジンの『Q.E.D.』の後塵を拝することになっていたジャンプが、ようやくライバルに拮抗することのできるキャラクターを生み出したことになると言えると思うが、どうだろうか。



 平日ではあるが、定例の通院の日である。
 体重は80キロを切っているのに、このところ血糖値の推移が思わしくない。
 70キロ台で体重が定着すると、またじわじわと血糖値が上昇していくようなのだ。ならば更に体重を減らしていかねばならないわけで、どこまで節食していけばいいのか分からない。
 食事を抜くのはかえってよくないと言われるが、断食以外に方法がないのではないかという気もしてくる。
 わがランゲルハウス・アイランドは、インスリンの供給を疎かにしているわけでは決してない。丸一日絶食しても、運動を長時間行っても、体が血糖値を100以下に戻せないくらいに基盤が弱っているのである。
 このまま緩やかに死に至る病に取り憑かれているのかと吐息を漏らすしかないのである。

 今日は、もう長いこと痛み続けていた親知らずを一本抜いた。
虫歯でぼろぼろになっていたので簡単には抜けず、歯をタテに真っ二つに裂いて引っこ抜くという荒療治だった。
 奇妙なことにこの虫歯、ワークショップ前から痛みだしていたのに、その練習期間には痛みがウソのようにぴたりと治まり、ワークショップ終了と同時にまた痛み始めたのである。
 イッセー尾形&森田雄三のワークショップは、歯痛にも効く(笑)。



 今日は妻も通院の日。
 お互い、病院を引けたあと待ち合わせて、映画の日、1000円興行ということで、夜はキャナルシティへ。
 映画『手紙』を見る。

『手紙』
 (2006/ギャガ・コミュニケーションズ/121分)
【スタッフ・キャスト】
 監督 生野慈朗/脚本 安倍照雄・清水友佳子/原作 東野圭吾
 出演 山田孝之・玉山鉄二・沢尻エリカ・吹石一恵・尾上寛之・吹越満・風間杜夫・杉浦直樹

【ストーリー】
 > 工場で働く20歳の武島直貴は、職場の人間ともまるで打ち解けず、人目を避けるように暮らしていた。
 > それというのも唯一の家族である兄・剛志が、直貴の学費欲しさに盗みに入った邸宅で老婆を殺してしまったからだった。
 > 兄が罪を犯したのは、自分のせいだ。そう自責する直貴は、せめてもの償いにと服役中の兄から届く手紙に丁寧な返事を書き続けていた。
 > そんなある日、更生した元服役囚と出会った直貴は、一度はあきらめたお笑い芸人の夢に再び挑戦しようと決意する……。

 > 06年直木賞を受賞した東野圭吾の社会派小説を、「3年B組金八先生」や「愛していると言ってくれ」など数々のヒットドラマを手掛けてきた生野慈朗が映画化。
 > 01年夏から02年秋まで朝日新聞日曜版で連載された原作は、犯罪者の家族に突き付けられる厳しい現実という衝撃的で重いテーマが、大きな反響を呼んだ。

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12月01日(金)
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