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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■『イッセー尾形のつくり方2006in博多』ワークショップ」二日目/博多弁・ア・ゴーゴー!
小松政夫さんのエピソードを引いて、「あの人ね、人がもういやだと思ってることが分かんないのね。飲み屋で『もう帰るから』って言うと、『え? どこへ帰るとですか?』って言うのよ。絶対に人のことを悪く捉えようとしない。それが博多の人の特徴でしょ?」
そんなもんだろうか、と思うが、そのあと即座に「そういうことにしようよ」と仰ったので、一同大爆笑。これで雰囲気が出できた。順番に「博多の人」を演じ始めたのだが、みな自分の嫌いな人や鬱陶しい人を演じているのに、どこか「愛敬のある人」に見えてしまう。
私も、職場の苦手な同僚を何人か真似してみたが、森田さん、即座に「優しそうでしょ?」と仰る。
博多弁で、「夫婦喧嘩」をしてみる。
「方言のね。ニュアンスを捉えていこうと。言葉は何言ってるのかわかんないんだけどさ、ニュアンスは伝わるのよ。それは博多の人が演じて、博多の人が見るから通じる空気。そういう物を出していこうと」
会話の中で、「よかろうもん」や「すかーん」が飛び交う。ワークショップには他県の人たちも何人か混じっているが、やはりそういう人たちにはこの「ニュアンス」がうまく出せない。ただ怒鳴っているだけ、真似ているだけで、博多人の微妙な感情が伝わってこないのが如実に分かる。
なるほど、これが「血」ということかと感心していると、森田さんがまさしく「これが『血』なのね」と仰った。
「人を見る目がある人」というのは、こんなにも的確で凄いものなのか。
睡眠不足のはずなのに、眠気が吹っ飛んだ三時間が終わる。
外は雨。地下鉄を使わなければならなくなったしげ。が、露骨に「バス代の方が安いのに」という顔をするのが可笑しい。
明日は昼から、6時間。昼から参加できるのが嬉しい。
11月10日(金)
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