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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■さよなら本田美奈子.さん/『あたしンち』11巻(けらえいこ)
主演映画『パッセンジャー 過ぎ去りし日々』が大コケして人気が下火になっていたころ、本田さんは写真家の秋山庄太郎にポートレートを撮影されている。『昭和の美女』に収録されたその写真は、それまでの「アイドル」の顔ではなく、生意気さもツッパった険しさもなく、正面を優しく潤んだ目で見つめた「女優」の顔であった。「本田美奈子嫌い」を標榜していた知り合いにその写真を見せたところ、彼は最初それが誰か気がつかず、「これ誰?」と言い、私が「本田美奈子だよ」と言うと、「うそ!」と叫んで目を丸くし、「本田美奈子にこんな表情ができたのか!」と感嘆した。
もちろん、ミュージカル女優となって以後の本田美奈子.を知る人には、彼女がそういう表情を作ることができるのも自明のことになっているが、当時はそれくらい彼女へのマイナスイメージは固定化していたのである。しかし、そのころの本田さんの心の中には、アイドルを脱皮して新しい道を切り開こうとする意欲が既に沸々と湧いていたのだろう。
そんな本田さんの「新しい顔」を捉えた秋山庄太郎だが、本田さんを撮影したことなど数年できれいサッパリ忘れてしまっているのだから、人と人との係わり合いとは不可思議なもので、言葉では何とも評しようがない。
「転機」を迎えた後の本田さんの軌跡については、既にあちこちで語られ始めている。しかし、かつて彼女を襲ったバッシングの嵐については、もう古いファンしか知らなくなりつつある。掌を返すように去っていったアイドル時代のファンたちを、本田さんがどう感じていたかは分からない。悲しんでいたかもしれないし、全て過去のことと忘れてしまったかもしれない。
ミュージカル女優になって、さらにはクラシックの世界に挑戦し、その歌の世界を着実に広げていったことは、本田さんにとってはその都度「再生」する思いで行ってきたことではないだろうか。本田さんの歌声を、私は結局一度もナマで聞くことができなかった。今はCDを聞き返し、録画した舞台中継を見返すのみである。多分、今も、この世ではないどこかで本田さんが歌を歌い続けていることを祈りながら。
実相時昭雄監督が、読売新聞に「病気とつきあう」と題したエッセイを掲載している。
内臓疾患があるとのことだが、「付き合う」とはつまり「病院に掛からない」ということで、どうやら放置しているらしいのだ。ムカシの人はなぜか医者嫌いの傾向があるけれど、それは多分、長く生きれば生きた分だけ、「医者の無能」に遭遇する率が高くなるからだろう。
けど「医者嫌いも困ったもんだな」程度では済まされない。実相寺さんは昨日の『乱歩地獄』の完成披露の席にも「体調不良」で欠席したというのである。実相寺さんの周囲におられる方々も恐らくは「医者にかかりなさいよ」と説得しているんじゃないかと思うが、素直に聞いているかどうかは分からない。これまでの実相寺さんの自分の体を省みないご行状はもはや「伝説」となっているので、それが簡単に改まるとも思えないのだ。
ファンとしては、まだ何本でも映画を作ってほしいと思っているので、少しは自重してほしいと願ってはいるのだが、それももう無理なのだろうか。
ミクシィに入ると、自分の日記を覗きに誰が来たのか、「足あと」の欄をクリックすると分かる仕組みになっている。これまでの日記もアクセス解析はあって、どこから飛んできたかは分かるものの、誰が来たかまでは特定できなかったので、これが「会員制」ってことなんだなあと感心する。
しかし、入会したばかりの人間の日記なのに、いったいどういう興味があったものか、全く見知らぬ人も結構覗きに来ているのである。トモダチ探したい人がいっぱいいるということなのかな(笑)。
旧知のヨナさん、あやめさんもミクシィ登録していると連絡があったので、早速マイミクシィに登録させていただいた。これで、昨日の日記に書いたように、トモダチがいなくてすぐに退会させられる事態にはならずにすみそうである(笑)。
マンガ、吉崎観音『ケロロ軍曹』11巻(角川書店)。
まあ、ちょっくら飽きが来てるところではあるのですが(苦笑)。
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11月06日(日)
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