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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■ミクシィ・デビュー!/映画『ブラザーズ・グリム』
 人は人の心など見通せることなどできはしないし、ウソをつくことも何の罪悪感もなく、平気でする。一つ一つの証言をつき合わせて行くうちに、誰がどんなウソをついたのかは見えてきたのだが、そのころにはもう、そのサークルにはすっかり興味がなくなってしまっていた。それからしばらくして、2ちゃんねるで叩かれまくったそのサークルは、閉鎖に追い込まれてしまうことになる。
 主宰者の方は可愛そうではあったが、信頼していた仲間の中に実はヒレツな裏切り者がいるとは最後まで気付かず、私や他の何人かの無関係な人たちを疑っていられたことは、知らぬが仏でかえって幸せだったのかもしれない。「会員制」のサークルやコミュニティというものは、何か一度トラブルが起きれば、閉鎖された関係であるがゆえに、逆にお互いの疑心暗鬼を起こして身を滅ぼしたりすることもあるのである。

 しばらく覗きに行ってなかったのだが、友人の話によると、作家の山本弘さんのホームページ「SF秘密基地」の、掲示板が閉鎖されてしまっていると聞いて、覗いてみたらその通りであった。トップページには「家庭の事情により」となっているが、友人の話によれば「『仮面ライダー響鬼』の『30話問題』(苦笑)で、荒らしがあったのが原因らしいよ」ということである。本当かどうかは分からないが、もう山本さんのところの掲示板が、荒らしの標的にされまくっていたのは事実である(常連さんがまた全く学習能力のない馬鹿揃いで、荒らしを無視できずに何度も応対して傷を広げていた)。
 山本さんの批判サイトも覗いてみたら、山本さんがミクシィで発言していた『仮面ライダー響鬼』に関するコメントがアップされていた。ミクシィとて万全ではない、という何よりの証明である。

 で、誘われて入るかどうか、三秒ほど迷ったが、この際、また「別テイスト」の日記を書いたりするのもいいかな、と思って招待状を受けることにした。率直に言って、「本職を明かして日記を書く」ことをやってみようと思ったのだ。
 今しがた、「ミクシィも万全ではない」と言っときながら、何でまた参加するのか、ということであるが、もともとこの「無責任賛歌」だって、別に職業や本名を是が非でも隠したいと思って始めたわけではないのである。人が、社会の中で生きる以上は、それぞれに「立場」というものがあるから、何かモノを言おうと思えば、どうしたってその「立場」はしがらみとなって自己を規制する。それを軽減してできるだけ自由になろうと思えば、ある程度の「匿名性」は必要になってくる。
 日記を続けるにはどうしてもその匿名性に依拠するしかないなと思ったのだが、と同時に問題が生じてきたのは、そうやって好き勝手にモノを書いていると、私のことを見知っている人がこの日記を読むと、この日記に書いていることの方が私の「ホンネ」であって、日常、私が口にしたり書いたりしていることは、「タテマエ」であるかのように錯覚されてしまうことだ。
 私の「立場」から自由になれば、こういうことも言える、という趣旨なので、別に私は自分の立場を放棄したいわけではない。そこを勘違いされると困るから、私は職場の人間にはこのホームページは教えてはいないのだが、どこから伝わったか、たまに職場の人間でこの日記に辿りつくやつがいる。すると「こんなことを書きおってケシクリカラン」と文句を付けてきたりするのである。名前も職場も明かしちゃいないのに、何を難癖を付けてくるのか、と言いたいのはこちらの方なのだが、馬鹿といくらやりあったところで仕方がないので、これまでにも日記を削除したと見せかけて、アドレスの変更を何度か行っているのである。
 この日記は、今も書いた通り、私の「ホンネ」ではない。「私」という一つのキャラクターを通して考えたことをレポートとして書き連ねていく「思考実験」のようなものである。全くの他人なら、そこのところをどう考えていただいてもかまわないのだが、知り合いが勘違いして私の文章に憤慨し、文句を言って来ても、実物の私にはどうしようもないのである(だから『無責任賛歌』なんだってば)。

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11月04日(金)
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