ID:10788
無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
[491657hit]

■フォーチュン弁当/舞台中継『イッセー尾形 夏目漱石を読む!書く!創る!』
 と言っても、おかずは全部、弁当用の冷食を電子レンジでチンしたものばかりなので、料理の手間なんてものはかかってない。それだって別に文句を付けようとは思わないのだけれど、中に一つ、「占いグラタン」があって、食べると底から今日の占いが出てくるというもの。で、今日のそれが何だったかというと……。
 「はやねはやおきをしましょう」
 そりゃあ、お前のことだああああ!
 私の睡眠が充分取れないのも、しげの情緒不安定が原因の大半なんだけどな。


 テレビ『Mr.マリックvs芸能界大スター軍団 全面対決トリック見破りバトル 超魔術完全包囲網スペシャル』を見る。
 前にも何度かマリック対芸能人の対決ものがあったらしいが、まともに見たのはこれが初めて。騙しのトリックを明かすのが見所のようだけれども、実際は「こんな簡単なトリックにも芸能人は馬鹿だから引っかかっちゃうんですよ」ってのが製作スタッフのウラ意識としてありそうで、余り見ていて楽しいものではない。
 奇術のトリックというものが案外単純で、人間心理の陥穽につけこむことで成立していることは周知の事実であるが、だからちょっとでも手品を齧ったことのある者なら、「慣れ」でそのトリックを見破ることは簡単である。だからこういう番組に呼ばれる芸能人ゲストは、「慣れていない」人に限られる。「番組ゲスト」のように見せかけてはいるが、例えば『涙そうそう』からのゲストが泉ピン子といしだあゆみと来れば、こりゃ、「騙してくれ」と言うようなものである。確かに泉ピン子が騙されて「畜生!」と叫んだり、橋下徹が呆然としたりするあたりは、見ていて溜飲が下がりはするのだが、一般的にはゲストが騙される様子は体よく人身御供に出されたような感じで、なんだかかわいそうである。
 間違ってもナポレオンズが対決相手に呼ばれることはないが、せめて騙されて悔しがる人より、騙されて感心する人をゲストに呼んでほしいと見ながら思ったことである。
 ……しかしどうして泉ピン子って、全然好きになれないのかなあ。


 マンガ、山田南平『まなびや三人吉三』2巻(白泉社)。
 表紙が「お嬢吉三」になったばかりのやぁや。普段のやぁやはちんまいだけの栗娘だが、コスプレした途端に「あんなふう」になるのである。いや、充分にキモです♪
 学園探偵ものは数あれど、学園怪盗ものはそんなに多くはないし、傑作もあまりない。だもんで、これも1巻はたいして期待せずに買ったのだったが、謎の怪盗・三人吉三のうち、和尚吉三の正体には思わず膝を打った。怪盗もののキモが、その盗みのテクニック、機知にあるのは当然だが、それ以外にもストーリー上の「企み」があっちこっちに仕掛けられていたのがミステリファンとしては嬉しかったのである。怪盗が「謎」の存在である以上、その「謎」を暴く者と暴かれまいとする者との虚々実々の争いがあってこそ、盗みの醍醐味はより引き立つ。そのへん、この作者、結構「分かって」るんじゃなかろうか。言っちゃなんだが、『ルパン三世』も『キャッツ・アイ』も、後半になるに従って、そのへんの機微がなくなっていっちゃって、どんどんつまんなくなっていったからね。本作はまだ2巻目だからまだまだ大丈夫。
 やぁやと慎太も、めでたく三代目「お嬢吉三」「お坊吉三」を襲名することになったわけだが、早速、今巻からライバルの「弁天小僧菊之助」と「南郷力丸」が登場。こいつらの正体は「和尚吉三」の時ほどのインパクトはないが、それでも「弁天小僧」のもともとの役どころを考えると、こいつにはまだまだ秘密がありそうで今後の活躍が楽しみである。そもそも「彼」が「お嬢吉三」になるはずだったと言うのは、どういうことなのかね?
 と言うか、「あと三人」は出てくるのかな?


 マンガ、西森博之『道士郎でござる』6巻(小学館)。
 なんだかウヤムヤのうちに番長対決編は終わったみたいだ。神野は転校しちゃうし、A組は有名無実だったし、ラスボスに辿りつく前にゲームオーバーしてしまったような隔靴掻痒感はあるけれど。

[5]続きを読む

10月03日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る