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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■ボンカレークラシック/映画『キャンドルシュー セント・エドモンドの秘宝』
 せめてなあ、北海道教育庁が校長、教頭の降格くらいはしてくれることを期待するしかないけどさあ、もうここで結末が付いたって世間は判断しているだろうから、彼らの責任が追求されることもなく、ウヤムヤになっちゃうんじゃないかなあ。単純に「よかったよかった」なんてことは言えないのである。


 「ボンカレー」と言えば、私たちの世代は女優の松山容子さん(『めくらのお市』)の写真のパッケージが印象深い。つか、松山さんが「動いている」CMだって見てたんだからなあ。もう40年くらい昔だよ。今の二重丸だかなんだかの味気のないやつは、まるでボンカレーってイメージじゃないのだ。
 松山さんは昭和50年代になると半引退状態になってしまったので、クイズ番組などで「あの『ボンカレー』の写真の女の人は誰?」なんて問題がよく出されていたものだったが、たとえ時代が移り変わっても、一度刷り込まれたイメージは、やはりその商品の財産なのだから、せめて裏側に残すとか、何か措置を取ってほしかったものである。
 今度、「ボンカレークラシック」が新商品として売り出されることになったそうだが、久しぶりに「人」がパッケージに起用されることになったそうである。松山容子に代わって松坂慶子ってのは「松」繋がりなのかなあ、だったら松田聖子とか松たか子とか松島トモ子って可能性もあったのかなあ、松田聖子だと食ってるこっちが取って食われそうだし、松たか子はまだ若くて奥さん風じゃないし、松島トモ子は写真見ただけでコワくなるし、松坂慶子は妥当なところかなあ、とか下らんことを考えた。
 でも「クラシック」と名づけるなら、やっぱり松山さんの写真を使って、「この人誰?」と若いお客さんの首を傾げさせるくらいの茶目っ気はあってもよかったんじゃないかなと思うのである。


 CSディズニーチャンネルで映画『キャンドルシュー セント・エドモンドの秘宝』。
 隠れた名作というものは実際にはあまり隠れていなくて好事家の間では有名だったりするものだが、これはもう、知る人ぞ知る、知らない人は全く知らないという傑作なのである。
 かく言う私も、まだWOWOWがJSBであった十数年前、日本未公開のこの映画が『セント・エドモンドの秘宝』のタイトルで初放映されたとき、原作者の「マイケル・イネス」の名前を見て、ぶっ飛んだ記憶がある。なんとこれ、『ハムレット復讐せよ』の名探偵アプルビイ警部シリーズで有名なイネスの、“唯一の”映画化作品だったのだ。
 本国イギリスでは50冊以上の著作があるイネスだが、わが国に紹介されているのはせいぜい5、6冊、通なミステリファンの間でも、イネスファンってのはあまり聞いたことがない。かく言う私も白状すれば『ハムレット』を読んだのは三十代になってからだ。
 そういう関係で、この映画の原作である『Christmas at Candleshoe』 も未訳である。だから「唯一の」映画化作品だって言うのに! 

 LAのダウンタウンに住む不良娘ケイシー・ブラウン(ジョディ・フォスター)を訪ねて、いかにも怪しげな詐欺師・バンデージ(レオ・マッカーン)がやって来る。バンデージは、ケイシーをはるばるイギリスの片田舎にまで連れて行った。そこには行方不明になった孫娘を待ち続けるセント・エドモンド夫人(ヘレン・ヘイズ)が“キャンドルシュー”と呼ばれる屋敷に住んでいた。バンデージはケイシーをその孫娘に仕立て上げ、屋敷のどこかに隠されているという財宝を捜し出そうというのだった。
 屋敷には執事プライオリ(デヴィッド・ニーヴン)の他に、夫人が引き取った孤児たち4人、、クルーニー、ピーター、アンナ、ボビーがいる。得意のハッタリで自分をホンモノの娘と思い込ませたケイシーは、金貨の謎を追って捜索を始めるが、ひょんなことからこの屋敷が極度の財政難に陥っている事を知ってしまう……。
 
 この原作を映像化するためにディズニーが集めたキャストがものすごい名優揃いである。

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08月27日(土)
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