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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■寝たい眠たい眠りたい/『アタックNo.1』第六話
けれど、第2次大戦中に5500メートルの高さからパラシュートなしで落下し、ほぼ無傷で生還したイギリス空軍パイロットのエピソードなどは確かに「めったにない」程度の出来事ではなく、こりゃ人々が「奇跡」と驚いたのも納得できはする。もっとも銃撃を受けて墜落している飛行機の中から脱出したとしてもそれが「5500メートル」の高さだったとどうして分かったのか、実際にはもうちょっと低空で飛び降りたんじゃないかって疑問はあるけど。それが確率的に起こりうるのかどうか検証することもさることながら、「その話が本当かどうか」って検証を先にしたほうがいいんじゃないかという気がするんだけどね。「奇跡」を躍起になって否定しようとすると、超自然現象を全て「プラズマ」のせいにしたがる某教授みたいにかえっておかしな事になりかねないと思うんだけどね。
開催中のカンヌ映画祭で、北野武監督の新作『TAKESHIS’』のポスターが話題を呼んでいる。タイトル内容ともに未定で、主演、監督がたけしであることしか分からないが、それでも既にフランス、英国、イタリア、ロシアなど欧州各国のオファーが相次いでおり、 映像を見ないと買わない欧米のバイヤーたちの常識からすると極めて異例なのだそうな。そこまで「TAKESHI」の名前を信頼していいのかって思うけど、実際のところは「ある程度のヒットを見込める作品にはツバつけとけ」って程度のもんではないのかな。
一説には北野監督の次回作は『座頭市2』とのウワサもまことしやかに流れてはいるが、現在、たけしが髪を金髪にしているところからも信憑性がないわけでもない。観客に北野武のどんな映画が見たいか、と問えば大半は『座頭市2』と答えるだろう。でもそういう「守り」の姿勢に北野武が入るものかどうか、いや、入っちゃったらかえってつまんなくなるんじゃないか、ともかくこれまで「タイトルだけ先行していて公開まで情報が抑制されている」作品が必ずしも出来がいいものばかりとは限らない、というジンクスを考えると、過剰な期待は禁物かなって思うのである。なんかいつのまにか「巨匠」扱いされてるけど、映画の出来不出来は結構激しいと思うんだけどなあ。
今日も残業で、帰宅は八時過ぎ。何とか仕事を切り上げたのは『アタックNo.1』第六話を見るためである。
前回からの「富士見学院存続の危機編」が一区切りで、これで取り澄ました校長役の小林幸子も見ずにすむかと思うとようやくホッとできるかな。世の中にはもっと面白いドラマやアニメも放映してるんじゃないか、落語好きなら『タイガー&ドラゴン』のほうをもっと重点的に見るべきじゃないかとか、だんだん見るのが苦痛になってきているけれども、なんとか半分まで付き合ったし、いよいよ来週からインターハイだから。
40年近く前のマンガを現代に蘇らせるったって、どうせキャラクター名以外はオリジナルでやらなきゃ通用するものでもなし、と思っていたのに、鬼コーチと化した本郷の「富士見学院のメンバーに自信をつけさせるために、実業団と練習試合をさせて、わざと負けてもらう」っていう作戦は何なんだろうね。「手加減する」程度ならまだしも、そんな依頼、本物の実業団だったら、ふざけんなって怒るぞ。なのに、事の真相を知ったこずえ以下の富士見の連中、出ていこうとする本郷に向かって「本郷コーチ、私たちが間違ってました!」って涙を流して謝っちゃうんだから、もうこの古臭さというかくだらなさは何なんだろうと思う。
こうなると猪野熊監督には実はやっぱりバレーボールの未来のためを考えていた、なんて道義的な人間としてオチをつけるのではなくて、極めて個人的な、自分の欲望を満たすだけに選手たちを苛める悪辣なサド野郎でいてほしいと思ってしまうんだけど、むずかしいかなあ。
05月19日(木)
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