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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■パーセントの疑問/舞台中継『ロミオとジュリエット』(蜷川幸雄演出版)
しげが、「カトウが日記でわけのわからないことを書いてるんだけど、なんだか誰かに怒ってるみたい。オレにケンカ売ってるのかなあ?」と言う。
何のことだ、と件の日記を読んでみると、なるほど、わけの分からないことが書いてある。
>以下、人格を疑われそうな文章を延々書き連ねてしまったので自ら削除。
>公開の日記で書くようなことじゃないや。○○は絶対○○してるくせにしてないと言うからむかつくーとかそういうの。ほんと、ママンの腹の中からやり直した方がいいと思うぜ?そして一般道徳と正しい○○を身に着けてきたほうがいい。マジオススメ。
内容をぼかしているからよく分からないというより、文脈が適当だから意味不明の文章になってしまっているのである。日記なんて勢いで書くものだから、誰しもそうなっちゃう部分があるのは仕方のないことではあるのだが、加藤君の場合、それがしょっちゅうなので、真面目に解読しようとすると、いささか苦労する。いっそのことしげのように、単語だけが羅列されてるような文章だったら、最初から解読不能なので諦めもするのだが、下手に意味のある文章が散見しているので、何のこっちゃいなとつい解読したくなってしまうのだ。
誰かに怒ってるとも読めるが、自分に向かって「私は非常識だ」と言ってるようにも読めるところが難しい。仮にしげに対して怒ってるんだとしても、「そういうの」の指す内容が何か非常識なことなのか具体的に書かれていないから、結局は本人に伝わっていないのである。それじゃ意味ねえなあと思うが、伝えたいとは特に考えてもいないのかもしれない。
これまでの加藤君の文章を読んでる限り、自分のことを棚に上げて些細な揚げ足取りをするという島本和彦的な芸風で書いてるところがあるし、「人格を疑われる」と書いてるところからも、「つまんないことで腹を立てている軟弱な小心者」をあえて演出しているように見える。それ自体は別に問題はないのだけれど、ただ、やりすぎちゃうと、以前、下村嬢の件で起こしたような舌禍事件を招くことにもなりかねない。あのとき加藤君は、こじれた話を収拾しようとしてかえって火に油を注ぐような失敗をやらかしていた。そういうおバカなところも、若気の至りでかわいらしくはあるのだが、かといって誉められる類のものでもない。
加藤君、あれからそれほど時間が経ってるわけでもないから、そのこと考えてホドホドにしとくようにね。相手は下村嬢よりももっと面倒くさいしげだから。
実際、しげは、こういう「遠まわしな当てこすり」をされると、気になって仕方がなくなる性格だ。「確かによく分からんなあ。でもどうせたいしたことじゃないだろうし、別にほっときゃいいんじゃない?」と言ったのだが、なんだかいつまでもイライラして落ち着かない。面倒くさいので、「よく分かんないなら、本人に『アレどういう意味?』って直接聞いてみりゃいいじゃん」と言ったら、鬱陶しそうに「メール送るとカトウはくどくて長いのくれるんだよ」と言う。説明はしてほしいが、くどいのはいやだって、そりゃ自分勝手ってものだろう。もっとも、日記で公開されてるものに対しては、自分も日記で対抗するのがスジ、と考えているようで、それはそれで納得できることではあるが。
結局しげは、自分の日記に「誰に怒ってんの? もしもボクなら買うわよん! 違うならスルーして。」と書きこんだ。ケンカを売ってるくせに「スルーして」と「逃げ道」を用意しているところが、腰が引けててまるで花紀京か池乃めだかである。バトルやろうってのを止めようとはサラサラ思っちゃいないけど、行き当たりばったりで、建設的な論争に発展させようって予見がないなら、あまり要らんことはしないように。時間の無駄だ。
WOWOWで舞台中継『ロミオとジュリエット』。
ロミオは藤原竜也、ジュリエットは鈴木杏、演出が蜷川幸雄という、実に意欲的かつHOT(死語)なキャスト・スタッフによる「ロミジュリ」である。福岡公演もチケットがあっという間に完売してしまい、私もプレオーダーの抽選に外れてしまって、ナマで見損なってしまっていた。
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03月26日(土)
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