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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■だから日記書いてる時間なんてないんだってば/DVD『下妻物語 スペシャル・エディション』ほか
 第26回ヨコハマ映画祭では、作品賞・監督賞・主演女優賞(深田恭子)・助演女優賞(樹木希林)・最優秀新人賞(土屋アンナ)と、殆どの賞を総ナメ。主演はもちろん、助演の樹木希林にちゃんと注目してくれてるのが嬉しいね。いやあ、樹木さんの無意味なアイパッチが最高! 去年は樹木さん、『半落ち』やら『IZO』やら、映画の出来はともかく、いい演技ばかり披露してたんだなあ。不世出の役者さんなんだから、ガンにも負けず、今後もたくさん映画に出てほしい。あとの助演陣は殆どチョイ役出演だけれど、阿部サダヲ、生瀬勝久、本田博太郎、荒川良々、みんな印象に残るギャグシーンを演じてくれている。「最近、笑ってない人に」って惹句も伊達ではないのだ。ああ、ホント、劇場で観客の反応見ながら見たかったぞ! ……今度加藤くんに映画館の様子がどうだったか聞いてみようかな。
 あと、特典映像の『一角獣発恋ものがたり』もファンには必見ですよ。


 マンガ、あだち充『KATSU!』15巻。
 『H2』ドラマ化、『タッチ』映画化と、ちょっとした“あだち充”ブームだけれど、まさに今現在連載中の『KATSU!』にはアニメ化の話とかも全然来てないのかな。15巻になっても話があまり進んでないから、というのはあまり理由にならない。『H2』だって『タッチ』だって、原作連載中にアニメ化されてるし。野球もの以外のあだちマンガが殆ど映像化されてないことを考えると、あだち充ファンって本当はたいしていないのかとなんだか寂しい気分になる。『虹色とうがらし』なんかもっと人気出てもよかったと思うんだけどね。あだちさん自身にもそういう思いがあるのか、『KATSU』のマンガの中に何度も『虹色とうがらし』のコミックスの宣伝が入ってるのがなんと言うか、もの寂しいと言うか。でも『KATSU』がアニメにならない一番の理由は、話が今一つ盛りあがってないからだろうねえ。ライバルがライバルとして機能しないでコロコロ変わるし。紀本なんか、いつの間にかイロモノになり下がってるもんなあ。今巻では活樹をなんとしても自分の翔拳ジムに入れたい南条理子の権謀術数が炸裂して、一見、活樹と香月の仲を脅かすように見えはするんだけれど、この理子のキャラが今一つ弱くて、紀本同様、数巻でリタイアしちゃうんじゃないかって気配が濃厚。あだちさんのストイックさはキャラ全般に渡って影響を及ぼしているので、どうしてもドロドロな人間関係にはならないのである。だから本当は長編よりも短編の方があだちさんの資質としては合ってると思うのである。

 イダタツヒコ『美女で野獣』6巻。
 女子高生による地下キャットファイトマンガ、定期的に新キャラ導入しながら6巻まで来ましたねえ。強いキャラが出れば出る分、主役のアカネがどんどん弱っちくなっちゃってるのはいささか問題としても、ストーリーはどんどん面白くなってきてはいるから、10巻くらいは続いてほしいものだ。つかさー、前巻あたりから鬼首流と八津墓流の争いに加えて、鬼首流自体も分裂抗争し始めてどんどん話が広がって来てるんだれど、これで収集が付くんかいなとちょっと心配。お気楽格闘マンガのままでもよかったと思うんだけどねえ。いや、お気楽な部分はちゃんと残っていくだろうけれど。
 新キャラの美音、いきなりアカネの脱糞(^_^;)写真を撮っちゃうあたり、かなりイカレたキャラっぽいけど、まさかホントにスカトロマニア? いや、リリカはバイだし、アイリーンはどうやら記憶喪失してる間に別のものも喪失してるみたいだし、ギャグマンガのくせに設定自体はやたらハードなんだけどね。でも、これだけイカレたキャラが続出していると、その程度の設定ではキャラの山の中に埋没しちゃうんでもう一つ二つは裏設定がほしいところなんである。アニメ化する際にはキャラが多い方が便利だろうけれどね(ならねーって)。

01月22日(土)
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