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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■やっと週末/映画『ネバーランド』ほか
上野不忍池に昔から住んでいたイシガメたちと、上方から侵攻してきたクサガメに、アメリカ産のミドリガメとが三つ巴の大戦争、と、設定だけを聞くと『ウォーターシップダウンのうさぎたち』か『ひげよ、さらば』か、どっちにしろ動物に譬えた壮大なロマンをイメージしてしまう。けれど、何しろ大活字でやたらイラストが入るものだから、中身は実に薄い。30分かからずに読めてしまうって、絵本じゃないんだから(-_-;)。
好戦的な石亀慎太郎とかフェミニストの亀野千鶴子とか出してこれでユーモアだ諷刺だとかいうのもどうだかなあ。もともと作者にそんなたいそうな小説を書く意図自体がなかったんだろうけど、それにしてたってみんなが戦争に倦み疲れたところで亀奉行が一喝したらそれで再び平和に、というのはなんだか映画『ハウルの動く城』みたいで、いくらなんでも終わらせ方が安易過ぎないか。イラストがカワイイと言えばカワイイかってのがせいぜいの見所ですかね。
01月21日(金)
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