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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■類友な話/ドラマ『富豪刑事』第二回ほか
でも、次の職場もまた「すぱーん」と辞めるようにならないように頑張ってね。
山田真哉『女子大生会計士の事件簿』。
そんなに面白くなかったので、感想は簡単に。美人会計士が仕事上で遭遇する事件を解くって短編集だけど、会計士の仕事内容をビジネスマンに知ってもらおうというコンセプトなので、小説としての深みはゼロ。
でもそれは作者自身断わっていることなので、「文芸書」として売ろうとしてる角川が悪いやな。単行本のときにはちゃんと「ビジネス書」のコーナーに置いてあったというしね。マンガにもなってるそうだけど、やっぱり「学習マンガ」になってるのかなあ。
木曜ドラマ『富豪刑事』第二回「美術館の富豪刑事」。
今回は原作にないオリジナルかな。前回も原作アリにもかかわらず、かなりひどいアレンジだったが、オリジナルとなるともう眼も当てられないくらいの讃嘆たる出来。
見てる最中から「なんだこれは」とアタマを抱えたくなるくらいにショボかったので、どこのどぐされ野郎が書いた脚本だと思ったら、『トリック』の蒔田光治だった。よりによってなんてやつに書かせるか……と思ったら、プロデューサーも蒔田さんなんだな。笑うっきゃねえな。一応、原作が好きで企画を立てて、筒井さんに頭を下げてドラマ化を了解させて、ウキウキして自分でも脚本を書いて、という経緯なんだろうけれど、こういうのを典型的な「身のほど知らず」と言うのだよ。
もうこんなヘタレ脚本ならストーリーもトリックも犯人もバラシたいくらいなのだが、一応ルールは守って書かない。でもドラマ見なくてもゲストの配役表見れば、誰が真犯人なのか、誰でも分かるよな。さて、次のうち誰でしょう?
三井隆信(七瀬美術館の館長)……岡田眞澄
大槻厚夫(七瀬美術館の職員)……伊藤正之
今村信一(七瀬美術館の職員)……蒲生純一
関口久志(七瀬美術館の職員)……松澤一之
……だからよう、これだけは言わせてもらうけどよう、“ドラマの初め5分でどんなストーリーになってどんなトリックが仕掛けられて犯人が誰かすぐに視聴者にバレてしまう”土曜ワイド以下の脚本を「最上のミステリー」なんて宣伝するな、ボケエ!(`□´) !
好きな役者さんもたくさん出てるんで続けて見てるけど、その演技力がこれくらい発揮されてないドラマも珍しいぞ。西岡徳馬、山下真司以下、刑事があそこまで間抜けだと、いくらリアル志向のドラマじゃないと言い訳してもシラケルだけなのである。それから深田恭子、ミスキャストなのは今更言っても仕方がないけれど、せめて滑舌くらいは練習しようよ。「みっしちゅさちゅじん」じゃねえだろがよ(T∇T)。
続けて『H2』第2話。
先週は第1回を見逃してたけれど、あだち充の原作はセリフがスラスラ出るくらい読んでるから、ストーリーに付いてけないということはないんだな(^o^)。
第2話を見る限り、シチュエーションもセリフも原作をかなり忠実で、ちゃんと原作を尊重している姿勢が見えて嬉しい。野田(中尾明慶)が柳校長(竜雷太)に「お前の息子を誘拐した。千川高校に野球部を作れ」とキョーハクして、校長が「分かった。作る」と“即答”するその“間”、これがあだち充のあだち充らしいところで好きなのだが、これもちゃんといい間で映像化してくれている。あだち充をラブコメでやわいマンガだと思い込んでるアンチも多いと思うが、その本質はすごくストイックでハードで潔いのだ。それがこういう“間”に現れてるんだけど、いやしくもマンガファンを自称する人間なら、そういうところを読みとってほしいなと思うんである。
全体の雰囲気も危惧していたほどに悪くはない。原作がマンガだから実写化する際は普通にシリアスなドラマにすることはできず、どうしても人間描写にムリが生じる部分はあるのだが、懐かしの『月曜ドラマランド』ほどにカリカチュアし過ぎてはいないので、マンガ原作の実写化に反対な人にもある程度は受け入れられるだろうという印象だ(柳沢慎吾が出てるあたりは『ドラマランド』へのオマージュがあるのかもしれないが)。
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01月20日(木)
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