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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■マイケル・ムーアの遠吠え/時雨沢恵一『キノの旅[』
 実を言うと私は、キノ本人よりも師匠のエピソードの方が好きだ。やっぱ女性は凛々しく強く、「したたか」でなきゃねえ。第1話での暴れっぷりを読んで満足してしまったので(目次カラーイラストも師匠だ!)、メインエピソードの『救われた国』の印象が薄かった。久しぶりのシズ様との再会、しかも美少女キャラも登場ってのにねえ。


 さて、以下の文はマイケル・ムーアのホームページに掲載された「敗戦の弁」を要約したもの。( )内は、米選挙に興味なんてないであろう、しげその他の人に向けての注です(^o^)。

「『リストカットしないための17の理由』
1.ブッシュはもう2度と大統領に立候補できない。
 (知ってる人は多いと思うが、米大統領は法律で三選はできない)
2.ブッシュは辛うじて勝てたにすぎない。
  (前回からずっと不正疑惑はつきまとっている)
3.ケリーに投票した者は若者層が多かった。
 (未来に希望が持てると言いたいらしい)
4.アメリカ人の大半は「アメリカは間違った方向に進んでいる」「イラク戦争は戦う意義がない」と思っている。
  (でもブッシュが勝っちゃうんだよね。ムーアは「それがアメリカの不思議なところさ」とおちゃらけているけど)
5.上院では共和党は60議席に達しなかったから、フィルバスター戦術は有効である。
  (牛歩戦術みたいに長い演説で審議を遅らせること。『華氏911』でもやってたね。これも言うまでもないが、ブッシュは共和党、ケリーは民主党である)
6.ミシガンほか、北東部の州ではケリーが勝ったところが多い。西海岸もハワイも。
  (田舎はいざ知らず、リベラルな土地はちゃんと真実を分かっている、と言いたいのである)
7.オハイオ州がバカなのは仕方がない。
  (不正疑惑のある電子投票機を製作しているディーボルド社の本社はオハイオ州にある)
8.ブッシュに投票した88% は白人だが、50年後には少数派になる。
  (どうだかなあ?)
9.ゲイどうしの結婚が禁じられた州が増えたおかげで、御祝儀代が浮くようになった。
  (もちろんこれは皮肉で言ってるのだね。マイケル・ムーアはゲイ差別には反対である)
10. 下院に5人の黒人議員が増えた。
11.コロラド州ではクアーズ・ビールのCEOが上院議員に落選した。
 (社長のピーター・クアーズは、ゲイどうしの結婚を禁止するための憲法改正を支持していた)
12.おかげで「ブッシュ・ガールズ」は健在だ。
 (ポルノ規制が厳しいブッシュ政権への反対を表明して、ポルノ女優たちが自分のブッシュ〔茂み〕を剃って、「ノーモアブッシュ」を訴えている)
13.各州の立法府では、民主党が多数派となった議会が三つ増えた。
14.ブッシュはもう任期を消化するだけだ。残りの4年、ケネバンクポートの牧場で永遠の金曜日のように過ごすだろう。
  (メイン州ケネバンクポートにはブッシュ家の別荘がある。ハリウッド・セレブたちの豪華な別荘や、ギャラリー、アンティークショップ、お洒落なイタリアンレストランなどもあるアメリカ人にとって、憧れの海岸リゾート地だとか)
15. ブッシュは次のどちらかのシナリオを選択する。
 (A) 選挙に勝った以上、もはやキリスト教原理主義者に媚を売らなくなる。
 (B) 逆に再選で傲慢になり、ヘマをやらかす。共和党もブッシュを降ろすしかなくなるだろう。
  ((A)は殆ど希望的な観測で、ムーア本人も信じちゃいないだろう。となると(B)の「ヘマ」がどれほど世界にとって大迷惑なものか、想像するだに恐ろしいが、当然、これもむーあは充分想定した上で皮肉を放っている)
16. 選挙権のある2億人のうち、ブッシュに投票したのは5千8百50万票。ケリー5千5百万票との票差はたった350万票で、この程度の惜敗に落胆する必要はない。希望を持て。
17. ケリー5千5百万票の得票数は、レーガンやブッシュ父や(民主党右派の)クリントンやゴアより多い。こんなに多数のアメリカ人がリベラル派に乗り換えたのは画期的だ。2008年の選挙を見よ。」

 実際に「不正」が行われたどうかは正直分からない。

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11月06日(土)
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