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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■映画の日なので『アイ・ロボット』と『LOVERS』を。/『かってに改蔵』26巻(完結)
 「どうしょうもない」とまで言い切っちゃうほどにひどくはないけど、なんか物足りない感は強く残った。この程度の作品を「SFとして面白い」とか言っちゃいけないよね。


 続けて、『ヴァン・ヘルシング』を見ようかと思っていたのだが、時間が丁度合わなかったので、『LOVERS』に変更。しげはあまり興味示してなかったのだが、ムリヤリ誘った。これでつまんなかったら、あとが怖い(^_^;)。
 原タイトルの「十面埋伏」と邦題とのギャップがなあ。でも、実際、映画はラブシーンがやたら多くて(しかもすべてアオカン(~_~;))、アクション・シーンが一つ息つくたびに別の息吐きまくってくれるので、見ていてちょっくら気恥ずかしいのであった。
 出演予定だったアニタ・ムイが急死したため、ラストにかなり変更が加えられた、という事情は『キネ旬』で読んで知っていたが、尻切れトンボ感がするのはやはりその通りだった。ヒロインの小妹(おお、「妹」か!?)が、「今度会う時は敵同士よ」ってセリフ吐いときながら、すぐ男のあと追いかけて、逃避行しようって、そりゃ意表突かれますですよ。最後の対決は草原の戦いがいきなり雪山になるし。『姿三四郎』&『続姿三四郎』でひとつぶで二度美味しいって趣向か?こりゃ。竹やぶの落ち葉の描写からてっきり季節は秋だと思ってたんだけれど、もしかして主役の二人、冬になるまでずっと戦ってたんかい。映画館でも後半はやたら失笑買ってたなあ(^_^;)。
 厳しい見方をすれば、キャストが一人亡くなったからって、映画を完成させないわけにはいかないんだから、代役立ててでも「本来の」結末を描くべきだった、と言えるだろう。当然、張藝謀監督は、朝廷と飛刀門との最終対決、一大スペクタクルを描くつもりだったのだろう(英語タイトルはまさにその“House of Flying Dagger”「飛刀門」である)。「事情」を知らない観客にしてみれば、ラストはあまりに唐突で、「これで終わり?」ってなもんだ。
 けれど、役者を使い捨てのように扱う映画がやたらあることを思うと、張藝謀監督の判断、映画監督としてはダメダメでも人間としてはキライにはなれない。山田康雄が亡くなったあと、毎年『ルパン三世』が愚作を連発され続けてる状況とか見てると特にねえ。だからまあ、今回は映画としてどうこう、ということはホントはあまり言いたくないのである。
 しげは「なんであの女(ヒロインのチャン・ツィイーのことね)、カネシロに行くんだよ、アンディ・ラウのほうがずっといいじゃん!」と憤慨していたが、自分がフラれたからって、嫉妬に駆られて女殺そうとする男のどこがいいかね?「素直に身を引く男なんて、本気で愛してない!」とか言うんだけど、身を引かなきゃそいつ、ストーカーって言われると思うんだけど。そっちのほうがいいなら、そういうタイプの人を好きになってくださいな。そんときゃ私ゃ素直に身を引くから。


 帰宅して、買って来たマンガ本を何冊か読んだら、疲れてたらしくすぐに落ちた。
 読んだマンガは、まず、竹本泉『トゥインクルスターのんのんじーEX』。
 第2巻がずーっと出ないな〜、と思っていたら、連載が打ち切られてページ数が足りなかったのであった。面白いのになあ。それを補うのにゲスト作家を呼ぶってのはちょっとどうかとは思うけれど、面白いからヨシ。アンソロジーだと思えばいいのだ。絶対にヌードは描かない竹本さんだけれど、鶴田謙二さんはしっかりおーるぬーどののんのんじーを描いてくれていてマル。あさりさんも久米田さんもいい絵描いてる。けれど竹本さんもう45歳なんだね。月日がたつのは早い。

 川原泉『ブレーメンU』5巻(完結)。
 川原泉最大長編となった本作もついに完結。これまでのキャラクターも聡登場して、いかにも最終回にふさわしいムードだけれど、テンション自体は初めのころに比べて下がっちゃったような。人類の傲慢を告発する点では実に正統なSFの王道を描いているのだが、これまでのキラたちの活躍で、ブレーメンたちへの差別も宇宙的に随分と緩和されているので、虐待事件も簡単に解決しちゃうんである。盛り上がりがないっていうか。でも川原さんは連載がちゃんと続いてくれてるだけで嬉しいのである。


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10月01日(金)
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