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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■クレーマーになんかなりたかないが。/『暗号名はBF』3巻
 実はもっとややこしいのは、『カレイドスター』のDVDシリーズがこの3種類に分かれたのは2クール目の放送分からで、1クール目の時には「1と2」しかなかったのだね。そりゃいきなり途中から「3」が増えりゃあ、気がつかずに「2と3」をうっかり買っちゃうやつも出るって。だからメーカーもよう、途中でDVDの出し方の形式、変えるのやめてくれよう。せめてボックスに「Stage5から8まで収録」とか記載しとくべきだったんじゃないのか。そうしとけば勘違いしなくてすんだのに。今回一番責任があるのはポニーキャニオンだと思う。
 売り場の店員さん、初めは受け取りを拒否していたのだが、予約して取り寄せていたのは店のほうで、私が棚から間違えて取ってきたわけではない。私のミスで間違えて買ってしまったのなら、まだ諦めもするが、ダブリがないと勘違いして売りつけたのは店の方である。こりゃ、店の方に責任があるだろうと、ゲンブツ見せて談判したら、ようやく納得して引き取ってもらえた。
 こういうことしてると、またしげから「このクレーマーめ」と言われてしまうのだが、BOXの方はちゃんと全部買ってるわけだし、難癖つけてタダにしろとか言ってるチンピラとは違うのである。
 ……しかし思うけどよ、『イノセンス』とかもそうだけど、こんなふうに何種類もDVD出すってのどうかと思うな。せいぜい通常版と特別版の2種類で充分なんじゃないのか。


 夜、WOWOWで、舞台『浪人街』の中継を途中まで見る。
 殺陣を使った時代劇は舞台には向かない。「真剣勝負」というのはリアルでなければ成立しないものだが、どうしたって舞台での立ち回りは「段取り」や「様式」が優先せざるをえない。ナマの俳優を目の当たりにしていても、実は役者と観客の間には映像以上の距離がある。別役実が「中景の芸術」と呼ぶのはその点だ。近景でも遠景でもなく、その中間の距離、ということである。
 舞台上の殺陣は、「観客の広く暖かい心」が必要以上に働かなければ、成立はしないのである。歌舞伎ならばこれが「約束事」として既に成立しているから観客は納得して舞台を見ている。そこでこの『浪人街』も、随所に歌舞伎的様式を取り入れ、「非リアル」な世界を作りあげることでその殺陣の不自然さを緩和しているのだが、もともとこの『浪人街』の原作自体、侍の現実を描こうとしたものであったので、その結果、内容と表現形式が乖離してしまっている。つまんなくはないけどなあ、なんか違和感を覚えちゃうんだよなあ。
 でもこの感想は途中までの印象によるものなので、続きは録画しといた後半を見たあとで。


 マンガ、田中保左奈『暗号名(コードネーム)はBF(ベビーフェイス)』3巻。
 連載自体は『サンデー』本誌で打ち切られてしまっているので、あと1巻で完結だろう。師匠の椎名高志さんも、HPの日記で「我々大きいお友達にとって少年誌はもうあまり居心地のいい場所ではないのかも」と慨嘆しておられたのだが、実際、強力なライバルとの知恵比べを見ていても、うまく展開していけば、これは「サンデーの『デスノート』」になる可能性だって秘めていたと思うのである。ここで切られるのはあまりにも無残だ。

 で、田中さんのお師匠さんの椎名さんであるが、『てれびくん』12月号から『ウルトラマンネクサス』のコミカライズを連載するとか。
 うわあ、なんかすげえ嬉しいような、不安なような(~_~;)。だって「あの『GS美神』の椎名さん」が『ウルトラマン』をやるんだよ?!  高田雄三の『ウルトラマン・ザ・ファースト』よりよっぽど期待しちゃうじゃないか! それがどうして『特撮エース』でなくて『てれびくん』なんだよ! 椎名さんなら、毎回たっぷり100ページくらいあげて、堂々たる正統派特撮コミックを描いてほしいじゃないか! 低学年誌だと充分ページももらえないんだろうし、果たして単行本になるほど溜まるのかって心配すらある。ああ、来月から『てれびくん』まで買わないといけなくなるのかなあ。
 今度新発売の『美神』のDVDには、『美神』の新作マンガもフロクで付いて来るそうだ。ああ、これもまた私に「買え」という啓示なのであろうか(T∇T)。



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09月23日(木)
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