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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■月に一度はお芝居に。
お客は殆ど若い女性。これ全部、伊藤英明ファンなんだろうなあ。カップルもチラホラだけれど、40代とかの年配のお客は殆ど見受けられず。タイトルから敬遠するオトナも結構いるかもしれないけれど、後藤脚本はどちらかと言うとウェルメイドな芝居が好きな演劇ファンにこそ見てもらいたい芝居なんだけどねえ。いやもう、今回も笑って泣かせていただきました。伊藤、長谷川両氏の演技は酷評しているものあるが、ハセキョー(と略するのだそうな)の声がやや小さく感じたことを除けば、特にヒドイというほどのものではない。若手に対するバッシング、ヒガミもかなり入っているのだろう。
スタンディングオベーションも凄かった(前回の『人間風車』よりも激しかったかも)。挨拶で、ハセキョーが「これでもうこのセリフを言うこともないのだと思って、気持ちを込めて演じさせていただきました」と涙を流して挨拶。伊藤英明は照れたのか、客席の歓声に「うるせ〜!」の一言だけ。「だって何も言うことないんだもん」と言って笑いを誘っていたが、世の中にはインケンな客も多いから、若手の役者さんはこの手のナマイキに見えるパフォーマンスは避けた方が無難だと思う。実際、ちょっとムカツイてた客もいたようだし。
帰りに、ラーメンを食べて帰宅。まだ6時くらいだったが、しげは仕事に出ていた。体力が続かないと今朝がたまで愚痴を言ってたが、夕べだって10時間も寝てたし、寝過ぎで疲れるのは言い訳にならないと思う。まあ、仕事に出るだけリッパ、と言うべきなんだろうか。
今日劇場で買ったばかりのDVD『人間風車2003』を見る。
2000年の初演版(さらに以前にプロト版もあるそうだ)はナマで見て大感動、これで後藤ひろひとのファンになり、三谷幸喜よりも好きになってしまったのだが、この再演版は初演版ほどには感動せず。永作博美は前回の斎藤由貴より口跡がハッキリしていてよいのだが、主演の入江雅人がどうにもヨワかった。悪い演技ではないのだけれど、ある意味役を逸脱した前回の生瀬勝久の方がインパクトは強いのである。「不死身の男」を演じる河原雅彦は、全開の阿部サダヲほどの狂気は表現できず。
続けて、DVD『鉄人28号』2巻。不乱拳博士のエピソードだけど、辛気臭いことこの上ない。確かに背景に戦争の陰が色濃く落とされている原作ではあるけれど、それをあまり前面に出すのは物語のテンションを下げることになる。正太郎、鉄人やモンスターを指してやたら「どうしてこんなものを作ったんですか!」って敷島博士に食ってかかるけれど(だからそれは「鉄腕アトム」のセリフだってば)、そこまで言っておきながら、鉄人を操縦するってのは、物語の構造自体が破綻している。まあ『鉄人』だとか横山光輝だと思わなければ、面白いアニメではあるのだけれどもねえ。
あと、今日読んだ本、柴田武『ホンモノの敬語』。
以前からゴタゴタしていた人名用漢字の問題、法制審議会は、昨13日、追加する488字を決定。
6月に一旦公表した追加案には、人名には不適切な漢字がある、という世論の声が大きく、結果、新たに「蔑」「膿」「娼」「骸」「尻」「嘘」「腫」「罵」など79字が削除された。
基本的に私は人名用だろうと、使用できる漢字に制限をつけるべきじゃないと考えている。「もしもバカな親が子供にヘンな名前を付けたらどうするのだ」という意見については「付けたいやつには付けさせとけよ」としか思わない。いつぞやの「悪魔くん」騒ぎについても、宗教的な反発をするならばともかくも、無神論者が文句をつける理屈がよくわからなかった。子供がイジメられたらどうするんだ、という反論については、親がそれを覚悟で付けるんなら、反対の理由もない。まあ、心配しなくても、滅多にこんな漢字使って名前付けるやつもいないよ。『すすめ!パイレーツ』みたいに、「この子にも私と同じ苦しみを味わわせてやるのだ!」と、「花形見・鶴」なんて名前を付ける親はそうそういやしないって。いたとしても何万人に一人の割合だろう。
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08月14日(土)
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