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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■ドラキュラ×の味
 これだけでは下条さんが大根であったように聞こえてしまうが、そうではなくて、下条さんには確かに「おいちゃん」のような好々爺然とした役も多かったが、役者としての本領は、別のところにあったのではないかと思うからである。これが第二点の違和感。何度かヤクザ役も演じているのだが、そのときの眼光の鋭さ、陰険な笑いなどは、どちらかと言えばこういう役のほうが似合ってるんじゃないかと思わせるものがあった。少なくとも、「おいちゃん」役だけで片付けてよい人ではない(『円盤戦争バンキッド』にも出ていたらしいが、昔、見てたのは確実なのだけれど、「つまんなかった」という感想だけで、あとは全然記憶にない。奥田瑛二が主役だったってのも、かなりあとになって知ったくらいだからなあ)。
 『男はつらいよ』シリーズの呪縛は、未だに出演者を解き放ってくれてはいない。倍賞千恵子も前田吟も、三崎千恵子も吉岡秀隆も、もしかすると佐藤蛾次郎や関敬六、朝丘ルリ子まで『男はつらいよ』がらみでしか語られない場合もある。もしも朝丘ルリ子が亡くなったら、「リリー死す」とでも見出しに出すつもりか。
 「そういう見方でしか映画を見られないのか」と悲嘆するか、「いや、そういう見方であろうと映画を見てくれる」と好意的に解釈するかは人それぞれだろうが、少なくとも前者が少なければ、DVDボックス『渥美清メモリアル 渥美清・もう一つの世界』なんて企画は通らないのである。「俳優・下条正巳死死去」と素直に書けないマスコミの非常識を声高に叫ぶ人がもっといてもいいと思うのだが。

 映画関係のニュースでは『くりぃむレモン』実写化……というのにのけぞる。監督は『リアリズムの宿』の山下敦弘監督。選ばれたのは当然のごとく『亜美』シリーズみたいだ。いくらアニメの実写化がはやりと言ってもそんなもんにまで目を付けるというのは、なんなんだ、と思ったけど、考えてみりゃ、あれが「妹」ブームの元祖なのかも(^_^;)。別に18禁というわけでもなく、一般公開するみたいだし、本当に17歳の女の子使うみたいだから、意外に普通の映画になるのかもしれないけれど、その主演の村石千春って娘、亜美にしてはチトぼーっとした顔しすぎてないかな? いやまあ、「そんなアダルトアニメなんて知らん」と仰る方にはそんなこと聞かれても答えようがありますまいが。一応、参考までに映画の紹介欄を以下に。↓
http://www.fjmovie.com/main/movie/2004/creamlemon.html

 “普通の”(^o^)テレビアニメ関係でも、秋以降の新番組のホームページなどが続々と開設されているが、『焼きたて!! ジャぱん』とか『リングにかけろ』とかのテレビアニメ化にも驚いた。面白くなるのかどうか、トンガッたものになるか、無難なところで治まるか、どうにも未知数で、判断に困ってしまうのである。
 サンデー系なら『ジャぱん』よりも『かってに改蔵』の方をアニメ化してほしかったくらいなのだが(連載終わったけどね)、料理ものアニメは『ミスター味っ子』以来、間隔置いて作られて来てるし、小学館漫画賞は取ったしで、企画が通りやすかったんだろう。それは一応、分かりはする。分かりはするんだけれども、本当に制作会社のサンライズが面白いと思って作ろうとしてるんだろうか、そこがちょっと疑問ではあるのだ。いくら定期的に仕事を取らないと製作プロダクションは経営していけないものだ、とは言うものの、会社が乗り気じゃないと、ロクでもないものしかできないことは目に見えている。原作は料理ものをマンガとして見せるためにかなり「ムリ」をしているので、そのまま引き写しただけじゃ、ただのヘンなアニメにしかならないし、まして声優演技だけに頼って枚数ケチったりすればショボショボになることは明白だろう。これはテレQでも放映するので、一応、その辺を確かめることはできるんだけど、ちょっとばかし不安。
 『リングにかけろ』は……まあいいか。今アニメ化してもファンになる腐女子はいるのだろうなあ。SFファンはどうする?(^o^)


 今日こそ『ケロロ軍曹』を見てやろうと、テレビの前に陣取ったが、時間を間違えていた。朝10時からなのに、10時半からと勘違いしていたのである。おかげで未だに「アフロ軍曹」を見られていないのである。来週こそは。

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07月31日(土)
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