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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■倒れる人々。
帰宅してみると、パソコンの上に子供用の「伝言板」が置いてある。あの、字を書いてレバーをひくと、書いた字がスッと消えるというやつだ。
「なに、これ?」と聞いたら、「会えん時、それで伝言できるから」と言う。いい工夫だとは思うが、それだけ二人の生活が離れてしまったのだなあ、と思うと、ちょっと寂しくなる。
京都大の学内ベンチャー企業「ロボ・ガレージ」の開発した二足歩行ロボット「クロイノ」、腰の位置を低くして、軸足が外側に傾くように設計されており、軸足のひざを伸ばしたまま、より人間に近い歩行が可能になったとか。これって、「アシモ」はもう古くなっちゃったってことなのかな。あれはあれで中腰スタイルが何となく「しもべ」っぽくって、好きだったのだが。昨年のシティボーイズ公演での中村有志さんの「アシモ」演技も、わずか一年で過去のものになってしまうわけである。、これだけ科学の発展が著しいってのに、どうしてまだ宇宙ステーションの一つもできんのだ(問題が違うって)。
佐世保の同級生殺人事件で、加害者の女子が、殺害に至る過程を詳しく供述し始めた。
5月27日、加害者が怜美ちゃんにおんぶしてもらったとき、怜美ちゃんから「重い、重い」と言われたので腹を立て、「失礼じゃない」と文句を言ったけれど無視されたのが、殺害を決意した直接の理由だとのこと。こういう理由で殺されなきゃならんのなら、私はしげに百万回殺されている。猫だって生き返れねえぞ。
「最初は首を絞めてやろうと思ったけど、暴れたりしたら無理だと思ったから止めた」ということで、事件のあった当日1日、カッターの刃を新たに替えて、筆箱から出したり入れたりを繰り返していた。このあたりの行動も既にキちゃってるとしか言えない。
昼休みになって、怜美ちゃんに「ちょっとおいで」と声をかけて、現場の学習ルームに呼びだし、カーテンを閉めて、椅子に座った怜美ちゃんの後ろに回って、左手で目隠しをした後で、首の右側を深さ10センチになるほどに切りつける。このあたりの殺害方法は、明らかに映画『バトル・ロワイアル』に影響を受けている。
これでまたぞろ、「あの本は危険だ」とか言い出す阿呆が、モグラかミミズみたいに、にょこにょこ出て来るかもしれないけれど、もう大きな運動にはならないんじゃないかな。いい加減、これだけ事件が続けば、この国の大衆も、子供を操って犯罪に走らせているものの正体が、「本」だの「アニメ」だの「ゲーム」などという、ソフト自体にあるのではなく、それを乗せているハードである「メディア」の「煽り」だってことには気が付いているだろうから。
加害者は、その後、約15分間、現場にとどまって、怜美ちゃんが生き返らないことを確認して、血のついた自分の手をハンカチで拭いたりして過ごしたという。
この殺害状況から、ようやく「精神鑑定」の声も出始めたようだけれど、殺人に際してこれだけ冷静な行動を取っているのに、「狂ってる」と言えるものなのだろうか。もう充分「大人」だって考えてもいいんじゃなかろうか。子供の犯罪が起きるたびに思うことだけれど、幼いからこそ、判断力が付く前に法の手で「処分」してあげるのも一つの恩情だと思うんだよ。だって、この子に「悔悟」の気持ちを植えつけたとして、この先60年か70年か80年の人生を、ずっと「監視付き」で過ごさせる気なのかね?
今日の読書は、コーエン兄弟脚本、村雨麻規編訳、小説版『レディ・キラーズ』、マンガ、北条司『エンジェル・ハート』10巻、石川賢『ゲッターロボアーク』3巻(完結)、姫川明『ASTROBOY鉄腕アトム』3巻(完結)とこれだけ。残業が響くと、これくらいしか読めないのである。
06月07日(月)
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