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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■シロウオ料理とタランティーノの暴走
やっぱ、『リトル・マーメイド』以降、長編を立て続けに作ってったのはいいけれど、あれでかえってスタッフが疲弊しちゃったんじゃないかなあ。どうせ作るなら、『ルーニー・テューンズ』のように、ミッキー・マウスほかのキャラクター総登場の新作長編を作ればよかったんである。少なくとも『ポカホンタス』とか『ムーラン』とかよりはヒットしたんじゃないかと思うけど、どないかね。
さて、も一つ、実現はまずムリだろうけれど、できたらいいなというニュース。
OO7シリーズ・ジェームズ・ボンド役を次作も引き受けるかどうか、製作会社と揉めているというピアース・ブロスナンになんとクエンティン・タランティーノが接触し、「俺と一緒に『カジノ・ロワイヤル』をリメイクしないかい?」と申し出たとか。
知る人ぞ知るOO7シリーズ第一作、ところがこれだけはシリーズ製作のアルバート・ブロッコリーが映画化権を取得しておらず、結局、映画はチャールズ・フェルドマンの手によって、「七人のOO7」が登場するという大スラップスティック映画として完成し、超酷評を受けた。でもこれがやはり大デタラメ映画(誉め言葉である、念のため)である『キル・ビル』の監督であるタランティーノが目をつけたというのは実に納得が行く。ブロスナンがセルフ・パロディを演じるというのも嬉しいが、旧作でイブリン・トレンブルを演じたピーター・セラーズを、ジミー・ボンドを演じたウディ・アレンを、ル・シッフルを演じたオーソン・ウェルズを、ヴェスパー・リンドを演じたウルスラ・アンドレスを、いったい新作では誰が演じるのか、と想像するとこれはもう楽しみが尽きない。
でも、タランティーノ、『キル・ビル』のスピンオフ映画も作るとか(ビルの若き日をアニメ化するんだと)、『キル・ビルvol.3』も十五年後に作るとか言ってるけど、どこまで本気だか分からんのである。でもこういう冗談企画に乗ってこその役者だと思うんだけれど、そういう度量が果たしてブロスナンにあるかどうかって考えると、やっぱり実現性は薄いんだよねえ。
04月14日(水)
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