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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■入院日記15/凄いぞ昼メロ
 ぼたんは野島家のお手伝いさんだったのだから、ドレスが誰のものかすぐに気がついちゃうんだね。雅也もそのくらい気がつけよ、と言いたくなるが、このバカ男のバカっぷりはこれくらいではすまないのであった。
 香世と会って、「君の小細工のせいで、ぼたんに嫌われちゃったじゃないか! どうしてくれるんだよ!」と自分のバカさは棚にあげて彼女を責める雅也。もちろん香世はどこ吹く風で平気な顔。
 「騙されるあんたが悪いのよ、女に免疫がないからダメなのね」
 「免疫?」
 「そう、免疫」
 ニヤリと笑う香世。
 その夜、香世は、帰ってきたぼたんを自分の部屋に連れていく。
 「なんなの、いったい?」
 「ぼたんに見せたいものがあるのよ」
 香世の部屋のドアを開くと、ベッドの中で、何かがモゾモゾと動いている。目を凝らすぼたん。
 「ごらんなさい!」
 香世はシーツをパッとめくった。そこには裸で抱きあっている雅也と女の姿が!
 まさかとは思ったけれど、見せたいものってそれか!……いや、「免疫」と言えば確かに「免疫」になるのかね。でも、だからって女勧められて素直に抱くのか、この男は!(--;)。
 香世は大笑いして
 「ごらんなさい! あなたの愛している雅也さんはこんな男よ! これでもあなた、雅也さんを愛せるの!?」
 「やめて!」
 悲鳴をあげて、部屋を飛び出していくぼたん。高笑いする香世。まだやってる雅也(やるなよ)。

 ……まあ、香世の策略も凄いけど、男もむちゃくちゃヘンだ。で、こんな男をまだ好きなぼたんも、やっぱりヘンだ。いやあ凄い。いや、凄いと言うか、展開が読めないと言うか、わけわからんと言うか、何なんだろうね、このドラマ(^_^;)。
 真っ昼間にこんなものを世間の主婦のみなさんは見てるわけですね! 何年か前、『真珠夫人』が話題になってたけど、当然一度も見たことがない。見てなくてモノを言うのは僭越だけれど、『牡丹と薔薇』、『真珠』よりずっと面白いんじゃないか。


 午後、上司が見舞い。
 前回の上司とは別人で、あの、ちょっとキテる方と仲の悪い、私が間で板ばさみになってる上司である。平日なのにわざわざ来てくださったのはとても嬉しいのだが、私がいない間に職場でどんなことが起こっているかは、とても怖くて聞けない。なにか報告されても困るので、やっさ(=一生懸命)自分の病状ばかり説明する。早まった退院を喜んでくださる。いろいろ恩義のある方なので、退院したらできるだけサポートして差し上げたいのだが、ストレスはやっぱり溜まっちゃうのだろうなあ。

02月16日(月)
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