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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■入院日記14/存在の耐えられない重さ
 新番組『特捜戦隊デカレンジャー』、第1話。
 石野真子が、白鳥スワン役で出演。ああ、苦節20年、彼女もついに特撮ヒロインに昇格したか。『スーパーミルクちゃん』で『狼なんかこわくない』がフィーチャーされてアニソンになって以来、いつかこの日が来ると信じていたのである(ウソ)。きっと、スタッフに当時のファンがいたんだろうなあ。
 思い返せば私の高校生当時、石野真子と大場久美子と榊原郁恵が3人娘と呼ばれていたころのこと、友人に大場久美子の熱烈なファンがいて、私は「石野真子と大場久美子のどっちがいいか」で激論を交わしあっていたのである。正直な話、石野真子は分が悪かった。大場久美子には『コメットさん』という特撮レギュラーがあったのに、石野真子はドラマにはゲスト出演くらいしかなかったからである。『OH!階段家族』とかじゃ充たされなかったんだよう、レギュラーじゃなきゃ! 近年も2時間ドラマの脇役とかが多くって、淋しかったんだよう。ああ、待っててよかった!
 今回のヒロインはどうやらお風呂好きという設定らしいから、そのうち温泉ネタで、「女3人湯煙旅情殺人事件」やってくれ♪(番組違うって)。


 熊本県南小国町の「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」が、国立ハンセン病療養所菊池恵楓園の入所者の宿泊を拒否した問題で、熊本県はホテル側に旅館業法違反があったとして、3日間の営業停止の行政処分にする方針を固めたとのニュース。
 これは、ハンセン病療養所の入所者を対象にした熊本県主催の「ふるさと訪問事業」で、県が9月にホテルに22人分の宿泊予約をしたが、ホテル側は客が入所者と分かるとこれを拒否したというもの。県は再三、ホテルを説得したが、頑として応じなかったため、昨年11月18日にホテル名を公表していた。
 熊本地方法務局と県は、正当な理由のない宿泊拒否を禁じた旅館業法違反の容疑で、ホテルを熊本地検に告発。その時点でようやくホテルの経営母体である化粧品訪問販売会社「アイスター」の江口忠雄社長が、全国のハンセン病療養所への“おわび行脚”を行ったりしていたが、肝心の恵楓園には訪れようとしない社長に対して、全国から批判を浴び慌てて行っている形だけのパフォーマンスであるとして、入所者の一部が反発した。江口社長は12月20日に恵楓園を訪れて謝罪し、一応の「和解」は成り立っていた。
 熊本県や恵楓園には、「ホテルが廃業になったらどうするんだ」という筋違いの中傷電話などが相次いでいるそうで、ハンセン病患者への偏見の根深さを感じる。これは全面的にホテル側が狂ってる問題なんであって、廃業させられたって文句の言える立場じゃないのである。ホテルの従業員が路頭に迷ってしまう責任も、社員教育がなってなかったアイレディースが取るべきことであって、恵楓園には何の責任もない。
 脳細胞が腐れてる猿野郎のために説明しておけばね、例えばガッツ石松がホテルにとまりに来てさ、従業員が「石松さんの顔が怖いので、他のお客様の迷惑になります、お帰りください」って宿泊拒否したら、こりゃどう考えたって偏見だってわかるだろう。ホテルがやったのはこれと同じことなんだわ。
 当の患者さんの外見にハンセン病の特徴が認められていたのかどうかは知らない。けれど、仮にそれがどんなにひどいものであったとしても、それを忌避する方が差別者であることは紛れもない事実なのである。差別は差別者の無知が生み出すことが多いが、ホテル側はハンセン病ウィルスの感染能力が極めて低く、また、治癒者からの伝染は絶対にありえないことを知ったあともなお、自分たちに落ち度はなかったとする発言を繰り返した。これはもう、「無知の罪」ですらない。明かなハンセン病者への悪意であり、エゴイズムである。営業停止処分などは軽すぎるのだ。
 この事件での被害者はホテルではない。長い間の偏見から立ち直って外に出ようとした意志を挫かれた患者さんの方なのだということを、見間違えないで貰いたい。


 夜、また眠られず。ロビーに出てしげにメール送ったら、ちょうど仕事がなかったようで、直接電話をかけてきた。
 今日は劇団のみんなに会ったはずなので、あの巨大パラソルチョコをもらった時の其ノ他くんがどんな反応をしたか聞いてみる。

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02月15日(日)
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