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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■めんどくさいのは私も好かんけど/『少女たちの「かわいい」天皇 サブカルチャー天皇論』(大塚英志)
 簡単なようで、これ案外難しい。宴会はできるだけ避けなきゃなんないし、人付き合いに摩擦が生じるのも覚悟しないといけない。つか既に病気を理由に職場の宴会からは逃げ回っているのだが、人間関係はお世辞にも良好とは言いがたい。酒一つで人格見られるというのも理不尽ではあるのだが、それが日本の現実なんである。
 ああ、ホークスが優勝したら福岡でも那珂川に飛び込むバカがゴマンと出るのだろうなあ(T.T)。


 WEB現代『あなたとわたしのガイナックス』、4人目のゲストは摩砂雪氏。サブタイトルの「のしあがるためには」というのが凄いね。
 劇場版『エヴァンゲリオン/DEATH編』が代表作ということになるのかな、ああいう映画を作っていながら(私は好きだが)、あまり批判されることが少ない。「『DEATH編』は殆ど摩砂雪の仕事」と庵野さんが断言してるのに、批判が殆ど庵野さんの方に集中してしまうのは、やはり摩砂雪さんがメディアに露出することを避けてるからかもしれない。だって、人柄が特にいいというわけではないことはこのインタビューを読んでもわかるから(^o^)。
 「今のアニメはCGだなんだと山ほど使ってて、確かに1画面1画面はすごく緻密でもの凄く上手い。しかし演出にセンスがないために、映像としての魅力が全然ない、って感じはあります。そういうものを見ると『作画が上手いだけで面白くないものを、なんで毎週毎週こんなにいっぱいつくってるんだよ』と感じてしまうわけですよ」と具体的な作品名は挙げてないが、心当たりのある作品をアレとアレと……と挙げてくと、なかなかキケンなことを喋っていらっしゃるのである。でもせめてこれくらいのこと言う人がいないと、業界は活性化しないんだよな。言う人は自分でも言うだけの作品を作るから。
 しかし、こんなに「絵の描ける」人が「画を描くような面倒くさい作業は嫌いなんです」なんて言うとはなあ(^_^;)。
 話の内容には関係ないけど、摩砂雪さんも「〜じゃないですか」を連発してる。「静物や風景みたいな静止画は、描いていてもすごくつまらないじゃないですか」なんて言葉は、使い方を明らかに間違ってると思うんだが、もしかして、モノゴトを全て自分の決めつけで押し通したいって心理が蔓延しつつあるのかね。


 夜、チャットで昨日見損ねた『トリビアの泉』のネタを鍋屋さんに教えてもらう。今回の内容は普通、といったところらしい。「近藤勇はコブシを口の中に入れられた」っての、確か水木しげるがマンガに描いてなかったか。記憶だけで言ってるので自信がないが。
 「床屋に置いてあるマンガで一番多いのは『ゴルゴ13』」というのはナルホドと納得。みんな「床屋政談」をしたいんだよね。ウチの実家でも多分80巻くらいまでは買ってたはずだが、ある日どこかに行って見えなくなった。古くなったんで捨てたんだろう。残して置くのが何となく恥ずかしいって点でもいかにも床屋向きである。

 
 大塚英志『少女たちの「かわいい」天皇 サブカルチャー天皇論』(角川文庫・620円)。
 「今日ナショナリズムは『私』の仮託先として『国家』や『日本』や『石原慎太郎』が語られながら、しかし『天皇』が“何気に”忌避されている。『天皇抜きのナショナリズム』に変質していった点が現在のサブカルチャー化するナショナリズムの大きな特徴である」という大塚さんの指摘は面白い。
 そう言われれば、「象徴天皇制」の「象徴」という言葉の意味についてすら深く考えようとしてこなかったが、それは必ずしも「ヘタなこと言ったら右翼が怖い」ということだけではないように思う。

 「戦後民主主義」は我々の世代にはどっぷりと染みこんでいる。
 主権が国民一人一人にあると“本気で”考えてしまいそうになるのはそのせいだ。しかしそう考えれば、「天皇」は極めて困った存在、ということになる。リクツで行けば「天皇なんて要らないじゃん」という結論にどうしてもなってしまうからだ。
 でも、「既にあるもの」を積極的になくすためにはそれ相応の理由が必要となる。

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09月18日(木)
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