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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■タイトルを付ける元気もね〜や(;´_`;)。
 一応、一度だけ手なおしは頼まれた。「意味がよく分らないから説明を加えてほしい」と。芝居は説明じゃない。それを加えたら更に台本が壊れるとは思ったが、それが総意ならば仕方がない。話をムリヤリ繋げてみれば、いくらなんでもかえってそれがジャマになることにみんな気が付くだろうと思ったのだ。ともかく「頼まれたこと以上の口出しはしない」と決めていたので、あとはみんなを信頼したのだ。
 ……まさか、まんまやるたあ思わなかった。
 なぜあのまま小屋にかけられると思ったのだ。舞台を撮影しながら、私は背中に5トンの重りが乗っかってるような気になってきた。
 脚本の解釈を間違えてるところがやたらあるのは仕方がない。脚本自体に乱れがあるのだから、まんまやれば解釈に乱れが出るのは当然だ。だけど、なぜキャラクターが「みな同じ」なのだ。なぜみんな同じセリフを喋り、同じ演技をするのだ。芝居をすることを「放棄」しなければそれはできないことだぞ。
 「期待」をしたことが間違っていたのだ。追いつめられれば、いくらなんでもみんな「出来る」と思っていたのはとんだ見込み違いだったのだ。
 今日聞いたが、頼まれた台本の手なおしも、みんなの「総意」などではなかったのである。誰かの言った意見を何の検証もせず、私にそのまま伝えただけだったのだ。その時点での演出は(今回のトラブルの最大のモノは、演出が3回変わったことだろう)、「何も考えていなかった」のである。
 お客さんのアンケートをあとで見たけど、あれでも誉めてくださった方のほうが多いのは不思議なくらいである。同情票なのだろうか。しかしあそこまでひどいものをお客さんに見せてしまった以上、いくら形だけの代表とは言え、責任を感じないではいられない。私の名前が「脚本」としてクレジットされている以上、出来あがったものに対するそれは、どうあろうと引き受けざるをえない。
 正直な話、私はもう彼らとの演劇作りに関わりたくはない。役者がどんなにヘタだって、私は怒りはしないのだ。私が大嫌いなのは、芝居を好きでもないくせに好きなフリをしている連中である。
 なあ、芝居で表現したいものなんて、ホントはないんだろう? 「自分」があるフリをしているだけだろう? もしあるというならそれを表現してみろよ。少なくとも私にはみんなが全く同じ顔にしか見えなかったぞ。

 もう一度だけ、連中につきあってみようと思う。ただし、彼らに「期待」しているからではない。「見切り」を付けてもなお、「演劇」というものが成立するものなのかどうか、試してみるためだ。少なくとも彼らは「やる気はある」と口では言っているのだ。だとしたら、私がどんな罵詈雑言を浴びせようと、「逃げ」はしないはずである。

 本日の公演情報を以下に記しておく。

 『rainbow flyer』
  日時・2003年 9月14日(日)
   開場 13:30  開演 14:00
   開場 17:30  開演 18:00
  場所・アクロス福岡円形ホール
  料金・入場無料(完全カンパ制)

  キャスト
   荒巻和子………勘 よしひと
   門倉美佐子……桜 穂稀
   森奈奈絵………嶋田 悠
   祖父江達朗……ラクーンドッグ(エコロジーな缶詰ワールド)

  スタッフ   
   脚 本…………藤原敬之
   演 出…………円谷きざし・鈴邑郁人・鴉丸 誠
   舞台監督………鴉丸 誠
   照 明…………其ノ他大勢・加藤八十六
   音 響…………其ノ他大勢・桜雅 充
   道 具…………鴉丸 誠
   衣 装…………鴉丸 誠
   メイク…………鴉丸 誠
   制 作…………嶋田 悠
   チラシ…………勘 よしひと
  あと、お手伝い人が3人。一人はラクーンさんの、あと二人は鴉丸嬢のお友達である。


 みんなはそのまま打ち上げ宴会に雪崩れて行ったが、私は明日の仕事があるので一足先に帰宅。就寝。

09月14日(日)
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