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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■他に売れてるものがあるからいいじゃないか/『コータローまかりとおる!L』6巻(蛭田達也)/『灰色の乙女たち』1巻(加藤理絵)ほか
 映画は当然ヒットを狙わなきゃなんないものなんだけど、現実には、製作者の予測を越えた「何か」を観客が感じとった場合にのみ、爆発的なヒットにつながるってケースが圧倒的に多い。その「何か」ってのはまさしく「時代の要請」だったりするのだ。製作者が「読み通り」とほくそ笑むのは、そこに「思いあがり」が入ってるのは確実なんで、かえってヒットの分析を妨げてしまう危険があるんだけどね。


 昨日に引き続き、シティボーイズDVDボックス2、『レトロスペクティヴ シティボーイズライブ! 1995−1997』。
 『愚者の代弁者うっかり東へ』『丈夫な足場』『NOT FOUND あるいは、レイヴ・ウィズ・ザ・キャッチボール・シスターズ』の三本を収録。シティボーイズ三人に、中村有志・いとうせいこうが加わってギャグもシュールさもパワーアップした傑作群。シティボーイズの神髄を知りたい人はこのあたりからご覧になるのがオススメである。
 最初の二つはWOWOW放送時と殆ど同じで、前説のインタビューがカットされているくらい。つか、『丈夫な足場』には「この番組は平成8年5月4日に収録されたものです」というWOWOW本放送時そのままのテロップが流れるところまで同じ(^_^;)。これ、当時大竹まことが自動車事故起こして謹慎中だったんで流れたテロップなんだよね。そんなもんまでDVDに再録するかよ(-_-;)。字幕をマスターに焼きこんでたんなら、上から斜をかけるくらいのことはできるだろうに。大竹さん、これ見たら頭かかえるんじゃなかろうか。
 最後の『NOT FOUND』は、実際には凱旋公演として日比谷野外音楽堂での『非常識な青空』(と言いつつ、殆ど夜になってたが)を収録している。WOWOW放送時はこれが実に変則的な放送の仕方をしていて、始めこの『非常識な青空』を放送したとき、『外された人達』のスケッチだけはパナソニックグローブ座の公演バージョンのものと差し替えられていた(理由は不明)。更にその後、グローブ座版も完全放送されたのだが、そのときは野音版のときは演じられなかった「拡声器家族」のスケッチが一つ増えていた。
 DVD版は野音版の完全収録(ビデオ版と同じ)なので、『外された人達』は野音版が初めて収録それている。
 グローブ座版と野音版を見比べると、スケッチの完成度ではグローブ座版のほうが高いのだが、野音版には最後に特別ライブ「無間地獄&恋人たちのゴム脳」が追加されているので、できれば同時収録してほしかった。せめてボーナスディスクを付けるとか、そういうサービスが欲しいところなんだが、こういうライブDVDはたくさんハケるものでもないし、あまり予算をかけられない、というのが正直な事情なんだろう。
 チケット即日完売のこれだけ面白いライブショーでも、世間的な認知度はまだまだなんだなあ。見たことない人、いっぺん見てみようよ。今年行われたシティボーイズミックス『NOTA 恙無き限界ワルツ』のWOWOW放映は9月11日深夜12時(9月12日A.M.00:00)から。もっとも今回のライブはシティボーイズライブのレベルとしてはちょっと低調なんだけどね。


 マンガ、蛭田達也『コータローまかりとおる!L』巻の六(講談社/少年マガジンコミックス・410円)。
 掲載誌が「マガジンスペシャル」に移ってからの分だけれども、話がなかなか先に進まない。アクションを大ゴマで見せてるせいなんだけど、それがイケナイってことじゃなくて、単行本を3巻くらいまとめて読むとちょうどいいペースなんだよね。それにしても今回のシリーズのヒロイン(?)功流美母さんが全く出てこないっての、ちょっとまずくないか。人気あると思うんだけどな。
 久方ぶりの登場、天光寺のフィアンセの小夜子ちゃんが“わずか一年で”巨乳になったのにはちょっとねえ(^_^;)。いや、流行ものを取りこむのはこのマンガの昔からの定番だったからこれもありえることではあったんだけど、ロリコンキャラをいきなりイエローキャブにするかよ。これから活躍するならともかく、今までイロモノ以外の役に立ってなかったからなあ。ま、いいんだけど。



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07月24日(木)
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