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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■遊ぶ女/『BURAIKEN』(唐沢なをき)/『超役立ち法律大事典』(行列のできる法律事務所)ほか
 こんなのたいしたパロじゃなかろう、と仰る方にヒトコト。主人公血煙今日四郎の元ネタは当然、眠狂四郎なんだけど、彼の円月殺法は、刀を回して相手を催眠術にかけ、その隙に斬るという、時代劇小説中最も華麗だけれど同時に最も卑怯なワザでもあるのである。
 それをパロるんだから、当然その剣は「もっと卑怯」でなければならない。そこで「ウンチク垂れて相手が混乱したところを血祭りに上げる」、という技が完成したわけだ。こういうアイデア勝負の作品が昔は多かったよなあ、唐沢さん(遠い目)。
 描きおろし新作は確定申告&七人の侍パロだけど、以前の連載と「全く同じ」展開なのが嬉しい。この「変わらない」ってこと、なかなかやれるものではないのよ。つい奇を衒って「平成版」とかにしちゃうマンガ家さん、多いでしょ。
 それにしても、リアルなエロマンガにはイマイチ萌えないのに、こういうマンガキャラがナニされまくってるのの方がナニだってのは何でなんでしょうね。


 マンガ、魔夜峰央『パタリロ西遊記』6巻(白泉社/花とゆめコミックス・410円)。
 もう6巻まで来ちゃいましたね。『パタリロ!』も今まで何度か長編シリーズがあったけれども、まさかこれが最大長編になるとは思ってなかった。人気あるんだろうか。
 原作に結構依拠してた前巻までとうってかわって、今巻はミステリ仕立てのものが多い。とは言っても、もう「あの作家のあの作品からそのまんま持ってきました」ってのばっかりなのはどうかと思うけど。しかも『パタリロ!』本編で使ったことあるトリックばっかだし。
 魔夜さん、もしかして自分がかつて同じ作品描いたことあるの、忘れちゃってんじゃなかろうか。そういう可能性高そうだよなあ。


 行列のできる法律事務所・編『超役立ち法律大事典』(日本テレビ・1050円)。
 こんなのまでつい買ってます(^_^;)。中身はテレビで放映されてたのそのまんま。あれ見てると、裁判なんて弁護士の匙加減一つだなあ、という気がしてきて、ちょっとしたことでも裁判沙汰にはならん方がいいよなあ、という気にさせられることが多い。でもそれって、詐欺師に一番つけこまれやすい心理状態なんだよね。あまり弁護士間の諍いを見せないでほしいようにも思うんだが。
 まあ、買ってどうこういう類のものでもないんだけど、中のマンガ描いてるのが若林健次さんだったもんで、ついね。今イチ売れないでこんな仕事もしてたか。そのうち学習マンガに行っちゃわないかちょっと心配である。

07月03日(木)
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