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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■ストレスは溜まるようになっている/映画『復活の日』
 自己分析のクセがついてない人には、なぜ自分がそれを選んだのか、なかなか見当がつかないものなのだろうが、画像分析に慣れていればそれは特に難しいことではない。例えば私の選んだそれは、私の自殺願望を表しているのであって、薄汚れたマンションは私の自我の投影だし、空は「開放」の象徴である。また、自己と他者はその位置を容易に転換しえるから、これは他者の自殺願望を否定したい自己の意志の表れでもある。
 その程度の自己分析ができていれば、自らの心のコントロールはまあまあ可能なので、ストレスの解消の仕方も自分で分かるし、実際に私が自殺するような事態に陥ることはまずなかろう。でも、大事なのはその程度のことはやろうと思えば誰にだってできることなので、ヘタに自分のプライドを肥大させて自らを特別視しちゃいかんよってことなんである。自己分析ができない人間がストレス溜まりまくりになるかっていうと、そういうものでもないからだ。
 「自分がなぜこれを選んだのかよく分らない」と首を捻っていた同僚もたくさんいたが、わかんなくてもいいんじゃないの。今が幸せなら、わざわざ波風立てるこたないのである。
 てことは今日のカウンセリング、ホントに何の役にも立たないってことになるんだけど、この研修って、「日本のカウンセリング状況は、未だいかがわしいレベルにある」って教えてくれるためのものだったんですか。
 

 疲れて帰宅。
 新番組「トリビアの泉」を見る。新番と言っても以前は深夜ワクでやってた豆知識番組で、今回の第20回から堂々のゴールデンタイムへの進出。でもこんなの視聴率取れるんかいな。
 唐沢俊一さんがスーパーバイザーやってることを知ってたので見てみたが、豆知識の量がともかく少ない。こういうのはヘタにゲストを呼んでスタジオ形式にするんじゃなくて、取材フィルムは使っていいから、もう少し量を増やして中身が濃い印象を与えた方がいいのである。中村玉緒のコメントなんて聞いてどうするんだ。
 でも金賞取った「電話の時報案内の声は中村啓子さんという人である」っての、なんか面白いんかね。ゲストもみんな本気で面白がってたようには見えなかったんだが。
 子門真人の『スターウォーズ』も久しぶりに聞いたけど、こういうのも何かツッコミが入らないと、別に面白くも何ともないのである。で、タモリを初めとして、司会者の高橋克実、八嶋智人もこのツッコミが超絶的にヘタ。でも今やこういうバラエティ番組の司会者は決してうまくちゃいけないのである。だって今の視聴者ってみんな根拠もなくプライドだけが高いから、自分よりバカなヤツでないと見ようとしないからね。
 番組スタッフの中にシティボーイズライブの演出を担当していた三木聡さんの名前も見つける。この人も豆知識好きだからなあ。スタッフは充実してるのにどうも印象がつまらないのはディレクターがアホだからなんだろうな。


 CS日本映画専門チャンネル『復活の日』。
 これも昔見たときには、「作ってるヤツだけが感動してる」一人よがり映画だなあ、と、2時間半がタルくてタルくて仕方なかったんだけど、原因はやっぱり役者たちの思わせぶりたっぷりな時代劇演技がつまんなかったからだろうねえ。特に日本人の方の。
 SFはさあ、その空想の基盤を支えるためには繊細で緻密な描写が必要なんだけど、深作監督にそれを要求するのはムリだ。うねりのあるドラマを作るのにはもっとも不適な人を選んじゃってるんだよなあ。
 役者陣の中で「いいな」と思えたのって、ジョージ・ケネディくらいのものだったし、その印象は今も変わらない。昔見て今見て印象に変化がないというのはそれだけ中身が薄っぺらだったということである。
 一応、当時大ヒットを飛ばしたこの映画、けれど製作費がそれ以上にかかっちゃってたので、角川映画の大作路線はここで一つの終焉を遂げる。その後の角川映画はアイドル路線、アニメ路線、何だかよく分らない映画路線(^o^)と変遷を遂げて、今の「で、何を作ってるんだよ」路線に至るのである。

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07月02日(水)
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