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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■暗い話、えとえと、……何題?/『風雲児たち 幕末編』3巻(みなもと太郎)
 たとえば、これが海の中道マリンワールド(福岡にはそういうのがあるんである)のイルカショーの輪っかだと思えば。
 ……なんでわしが輪っかくぐらにゃならんのか。
 ああ、でもよく見ると、あっちこっちに黒い点も見えるなあ。ほんなこつ、こないだの精密検査、目医者さん、出血見落としてたんじゃないのか。


 で、また例の心の弱い同僚さんの話である。
 なんか活動が激しくなってきたなあ。春はもうとうに過ぎたぞ。
 デスクワークの真っ最中、ふと背後に気配を感じたので振り返ってみると、まさしくその同僚の女性である。
 私の耳元に口を寄せて、ささやくように(ささやいてるんだが)ある用件をささやいた。……いかん、私もちょっとコワレてきてるな(-_-;)。
 ともかく本音を言えば、私はこの人にかかわるのはもうやめたいのである。やめたいのだけれど、やめたいやめたいと私が思えば思うほど、こうやって向こうからかかわってくるのである。でもって、ほかの同僚もその様子を見ているのである。
 周囲から敬遠されてる人間と親しげに(してるつもりはないのだが)していると、同僚たちが私のことをどういう目で見るようになるか。当然、私もまた彼女と同類と思われて、遠巻きにされてしまうのである。ハッキリ言って、それは迷惑以外のナニモノでもないのだが、しかしそうなったらそうなったで、「それって、イジメの拡大の構図じゃん」という気がしてきて、同僚たちにも腹が立ってくるのである。
 で、やっぱり仕事関連の話ならしかたがないかなあ、と思って、彼女の話を聞いてあげることにするのである。で、聞いてあげたんだけど、あげたんだけど、あげたんだけど。
 「それ、私の係じゃないじゃん」
 だからさあ、いくらほかの人が信用できないからってさあ、私の仕事でもないことをなんで持ち込んでくるかね。そんなまねされても、会社にはそれぞれの部署というものがあるのだから、どうしたってタッチできないことだってあるんだよ。それくらい常識でわからんのか、この女は。……わからんのだよな。
 そうなのである。相手は心が壊れた方なのである。逆らったって、理屈が理解できるアタマはお持ちでないのだ。どうにもしょうがないのだ。しょうがないから、その係の同僚のところにコッソリ行って、彼女の用件を伝えるのである。
 ……なんでこんなアホなマネせにゃならんのか(T∇T)。


 帰宅途中、BOOK OFFに立ち寄って、文庫本を渉猟。
 食事はCOCO一番屋で、牛筋コンニャクカレー。あちこちうろつき回ったので(ぼんやりして道を間違えた)、ひどく疲れている。
 チャットでグータロウくんと久しぶりに会話。と言っても内容は他愛ないオタクばなしである。CS日本映画専門チャンネルでちょうど『超少女REIKO』を放送してたので。特撮を貶しながら見る。でもアレの欠点は特撮「だけ」にあるわけではないのだよな。


 マンガ、みなもと太郎『風雲児たち 幕末編』3巻(リイド社・550円)。
 黒船来航をここまでミッチリ書いてくれると、生半可の歴史ドラマなんか、すっ飛んじゃうね。
 ペリー来航に庶民はほとんど驚いてなかったというのは、嬉しくなるような事実の提示である。実際、ドラマじゃやたら庶民が怯え逃げ出すシーンばかり撮ってるしねえ。
 けど、黒船を実見した幕末の偉人たちが、実際には佐久間象山、勝海舟、吉田松蔭、坂本竜馬の4人くらいしかいなかった、というのはサビシイ話である。
 今巻の白眉は、「歴史的事実として」紹介された「白旗事件」であろう。会談に先駆けて、ペリーが日本側に「降伏の印」として贈った白旗が、幕府の硬化した態度を一変させたと言うのだ。近年まで、日米双方の「恥」として封印されていたその事実を、みなもとさんは復活させたのである。
 「息を飲む展開」とはこういうのを言うのだ。

06月25日(水)
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