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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■暗い話更に二題/DVD『ななか6/17 <めもりーふぁいる>』/『羊のうた』第1章
 原作では、序盤から結構、17歳のななかが顔を出してたのだけれど、テレビシリーズでは修学旅行編に入るまで、おとな七華は全く出現しない。シリーズ構成としての意味合いもあるのだろうが、例えば雨宮さんにピアノを懸命に習う6歳ななかを見ていると、肝心の本番のときに17歳七華が出て来て見事に弾いてみせるってのは、どうしても「これまでの6歳ななかの努力は何だったんだよ!」という気になって、ドラマとしてこれはちょっとどうかなとは思うものね。
 原作のほうは、雑誌連載がどこまで長く続くか分らないので、早めに17歳七華を出しとく必要があったのだろう。マンガとテレビという媒体の違いがあるから、これはいたしかたのないことである。
 逆に、テレビは13話しかないために、後半が相当駆け足の印象を受けてしまう。エピソードが相当省かれているし、6歳ななかが消えるのも唐突の印象を免れない。アニメとしてよく出来ているので(やっぱりJ.C.STAFFはいい仕事してるよ)、これがせめて2クールあったらなあ、と思ってしまうのである。
 しげは、『ななか』を買った私を、毛虫でも見るような目で見て、「そりゃ、アンタが『ななか』好きだってのはわかるよ、わかるけど、だからってDVDまで買う?」と言うのだが、ええもんはええやん。


 DVD『羊のうた』第1章。
 アニメ版の方である。実写版も実は買ってるのだが、まだ途中までしか見てない。
 監督が杉井ギサブローというのは期待していいんだか悪いんだかよく分らないんだが(『悟空の大冒険』『ジャックと豆の木』『銀河鉄道の夜』なんかはうまいと思うけれど、『タッチ』『紫式部 源氏物語』『ルパン三世 トワイライトジェミニの秘密』なんかはつまんないんだよなあ)、やっぱりいいとこと悪いところが同居してる感じなんだよねえ。
 あの、輪郭のはっきりしない空間感覚を持った白っぽい背景(『タッチ』を思い出してね)はこの作品によく合ってると思うけれど、実写感覚を強調してるつもりなのか、やたら回想シーンを入れるのは、どうもねえ。それってアニメの場合、作画の使い回しで手抜きにしか見えないんだけど(-_-;)。
 林原めぐみが千砂というのは、さて、どんなものだろうか。「だって高城の家は吸血鬼の家系だもの」ってセリフとか、あっさり言いすぎてるような。私はもう少し低い声を想像してたんだけど、そうすると雰囲気がちょっと重くなり過ぎるのかなあ。

06月24日(火)
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