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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■路傍の石のように生きたい/『ああ探偵事務所』3巻(関崎俊三)/『爺さんと僕の事件帖』4巻(しかくの)
どうやら、サイトを開いてるところに手当たり次第に送りつけているもののよう。唐沢さんの本を読むとかしてその人柄を知っていたなら、こんなアホなメールに引っかかる人ではないと判断できるはずだし。
チャットでヨナさんが「百人のうち一人が引っかかればいいんですよ」と仰ってたが、そんなに率が高いものなんだろうか。
アニメ『成恵の世界』第5話「香奈花学校へ行く」。
このアニメも途中を見損なっているが、まだまだ見逃せない。まあ美少女ほのぼのラブコメではあるけれど、基本的に藤子F系の日常SFはできるだけチェックしておきたいのでねえ。『天地無用!』ほどにドギツクないところも「買い」だし。
でも、さすがに5話目ともなると1話ほどの作画レベルではない。別に体操服姿のときにどうしてチチ揺らしをせんのだ! とは言わんが、もちっと線が柔らかくてもいいんじゃないかと思うんである。
マンガ、関崎俊三『ああ探偵事務所』3巻(白泉社/ジェッツコミックス・530円)。
表紙は茜ちゃんの、恐らくはロリコン親父に対してはとてつもなく凶悪なポーズ。関崎さん、絶対昔、エロ雑誌で描いてた経験があると思うな。冒頭のテニス話は特に推理モノではない。っつーかこのマンガを推理モノとして読んでる読者ってあまりいないかもしれないねえ。私くらいか(^_^;)。実際、四分の一くらいはエロマンガだからなあ。
でも、今巻特筆すべきことは、流行りのミステリマンガのいい加減さに対して、ついに作者の怒りが爆発しちゃった描写が表れている点だ。
大学の卒業論文を手伝ってほしいという依頼を引きうけた妻木。ところがその卒論のテーマは「コミックスにおける探偵の表現について」。山と詰まれた探偵マンガを読むうちに、妻木が思わず漏らした述懐。
「人が次々死んで、戦争みたいでした。次々トリックを解いていく探偵たちがなんだかTV番組の『手品の種明かしスペシャル』でトリックネタ我がもの顔で暴露してるマジシャンに見えてきて」
もう、コナンだのキュウだのに聞かせたい言葉だよ(T∇T)。
で、コナンと言えば、コナンの脳内でしか解けない暗号ネタ(別名ナゾラーの謎々)ですが、もうこれに対する皮肉ネタも今回入ってます。妻木の「こんな暗合っわかってたまるかーっ!!」の絶叫も青山剛昌に聞かせてやりたい。
やっぱさあ、『コナン』とかに対して怒ってる人間って、たくさんいるんだよ。
それから、前半はロリコンオヤジ向けですが、後半は美少年背徳モノ、いけない女教師の放課後レッスンって話になってます(^o^)。
「授業中……あんな目で見ないで……先生恥ずかしいから」
「先生だって……僕のことよく見てたよね? でも僕は恥ずかしくなんてないよ? 嬉しいよ?」
そうかそうか、女教師ってそうやって落とせばよかったのか。ちっ、あのころこのマンガ読んでれば……。ああ、いやいや。〜( ̄▽ ̄〜)(〜 ̄▽ ̄)〜
そういう方面のオハナシが好きな人は、買ったらマルトクです。
マンガ、しかくの『爺さんと僕の事件帖』4巻(角川書店/アスカコミックス・デラックス/546円)。
小学生の推理モノだからと言って、『コナン』みたいにチャチにならないところが、このマンガのスゴイところ。作者が、子供たちの世界をこよなく愛しているからこそ、動機もトリックも不自然ではないミステリが書けるのである。
殺人や誘拐がなくたって、「事件」は少年たちの身の周りには一杯ある。オトナが見逃している、あるいは忘れ去っている断片。それを子供たちの好奇心の目は、見付け出さずにはいられない。子供は、自らの行動を抑制する術をまだ知らないから。
しかし、オトナたちがそれらの記憶を封印してきたのにも、口に出せない訳のあることだ。真相が明らかになったとき、子供たちは、何気なくそこにいるように見える大人たちが、深く、切ない心の傷を抱えて生きてきたのだという事実を知る。そして、その傷を抉り出したのが自分たちの心に巣食う悪魔だということにも気付く。子供たちは恐怖する。自らの心に。
子供たちの流す涙は、決して彼らの誰も救いはしない。悲しいことだが、それが事実だ。けれど、ただ一つだけ言えることがある。
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06月03日(火)
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