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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■しげ、テレビ出演!/『江戸川乱歩と少年探偵団』(堀江あき子編)/『クイーンフェニックス』上・下(横山光輝)
表紙が天野喜孝だというのも、意外に気が付かれないけど、オススメの一因。もっとも、初版当時、『お荷物』は『オズの魔法使い』シリーズのイラストも担当していた新井苑子さんが書いていらした。私の持っているのはもちろんこちらの版。どちらが好きかはもう好みの問題だろう。
この調子でレビュー全作の選んだ理由を書いてったらキリがないなあ(いつものことだ)。あとはもう、簡単に。
ジョン・ウィンダム『呪われた村』。
インベーダーものの代表であるとと同じに「ホラー」としても読めるということで。映画化された『光る眼』(新・旧とも)も秀作という珍しい作品。幼いコドモが実は恐ろしい存在(しかも眼ェ光るってとこも)、というのはこれが元祖なんじゃないかなあ。そう考えると、『アキラ』だの『スプリガン』だのが余計な不純物をこき混ぜただけの模倣に見えてくるのですね。
フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』。
サイバーパンクの先駆的作品ということで。と言うか、そういう印象を持つのは映画『ブレードランナー』の印象に引きずられちゃってるせいで、原作の方は文明批評的性格の方が強くて、それほどでもない。読み返してみて自分の記憶がかなり違ってたものの一つ。どういうわけか「原作にデッカードは出てこない」と思いこんでいた。なぜ?
C.L.ムーア『大宇宙の魔女 ノースウェスト・スミス』。
シャンブロウが好きっ! まあ、これもファーストコンタクトの変形なのだが、男は女にゃ弱いからねえ(^o^)。
A.E.ヴァン・ヴォクト『スラン』。
これがどうやらもう絶版らしい。アマゾンコムでなら入手可能。
影響力という点では『宇宙船ビーグル号の冒険』(「冒険」が付かなきゃね!)の方が大きいし、こちらは絶版じゃないんだけれど、やっぱり「迫害される超能力者」ってテーマのもののほうが、あぐにさんの好みなんじゃないかと思ったのである。
とか言いながら、スタニスワフ・レム『ソラリスの陽のもとに』は完全に私の好み。これを「読め」というのは殆ど押しつけである。「イドの怪物」ものは人によって好みが全く分れちゃうから、これを気に入ってくれるかどうかは、さて、難しいところかなあ。
今の表紙はもう、タルコフスキーの映画の写真ではなくなっている。表紙に映画の写真を使うことを嫌うSFファンも多いけど、これは比較的、ファンの間では評判がよかったと思うんだけど。まかり間違っても、今度の映画の写真は使わないでほしい(^_^;)。
けれど、SF作品をまとめて読んで行くと、なんだかもう心の中にフツフツとSF魂が湧き上がってくるのを抑えることができない。自分みたいな浅薄非才な者がエラそうにSFを語るなんてなあ、と毎回思いながら、それでも語ってしまうのである。SFは魔窟だ(^_^;)。
あぐにさんに推薦するだけでなく、今まで未読だったSF作品も(これ読んでないなんて恥っての、結構あるのよ)この際、読んで見ようと思う。特に海外SFは積ん読にしてるのって多いし。
体調崩すことがあまりに重なっちゃったので、ある仕事の責任者から、二つほど外される。ああ、一応、トシだけは食ってるんで、責任者的なことはさせられてるんですね。しかも結構、重要な。
まあ、私はプライドなんてものはもともと持ってない人間だし、上司の覚えがめでたくないこともわかっちゃいたから、仕事を降ろされたこと自体は別に動揺もせずに受け入れられたんだが、申し訳なかったのが、私の代理として仕事をしてくれた同僚。急場だったんで明らかに準備不足な仕事ぶりになっちゃってるのを見ていると、もどかしいんだけれどもそれを私が口にできるはずもなし。
同僚がまたいいヒトなんだわ、仕事を放棄しちゃった私をまるで恨む様子もないし。おかげで、なんで私はこんなにカラダが弱いかな、とまた鬱になる。
昔は自殺願望が起きるたびに「まだアイツとアイツに恨みを晴らしてないから」と自分を鼓舞したものだったが(^o^)、今は不思議と、一人でサビシイからと言って、誰かを巻き添えに死のうなんて発想だけは浮かばなくなっている。恨みもまた風化するものだということは、10年前、20年前には思いもよらなかった。
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02月21日(金)
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