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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■事故の顛末(^o^)A/『偽史冒険世界』(長山靖生)/『ハプニングみたい』(いとうせいこう・岡崎京子)ほか
これは私にとって、すばらしい発見であった。もともと2ちゃんねるの存在自体には全く否定的な意見を述べないでいたのだが、もうこれからは積極的に全面肯定、2ちゃんねるバンザイ! を唱えたいね。人間、便所は絶対に必要だし、ちゃんと便器にウンコしてるんだから、いいじゃないのよ。あそこで私のことがどんなに叩かれたとしても、文句をつけるつもりはない。
もっとも、私はあそこに書きこむつもりは今もって全くないんだけれども。だってHN使ったって、私本人と特定できない世界だからなあ(^o^)。
で、ここから17日の日記。
またもや咳が止まらなくなって、仕事を休む。
先日、しげとケンカしたのが確実にカラダに影響しているのだ。こういうことを書くと、しげはすぐに「オレのこと、嫌い?」なんて言って泣くのだが、誰もそんなことは言っておらん。そんなガキみたいな甘ったれをしないでいてくれればいいだけなのになあ。
職場に電話をするのもツライが、上司もいい加減で愛想をつかしているだろうなあ。ホンネではクビを切りたいんだろうけれど、診断書も出しているので、どうにもできないんじゃないか……なんてヒネた考え方に陥ってるのも鬱な証拠だ。
そんな私の気分も知らず、しげは私が休むんで「今日はいちんち一緒やね!」と喜んでいる。と言ったかと思うと、横になって朝寝し始めた。……さっきまで熟睡しとったろうが、おまえは。
で、昼ごろトイレに起きてきたら、また「昼寝」を始めるのである。
部屋にはしげのイビキと、私の咳が谺している。
なんか凄く殺伐とした気分になってるんですけど、どうしたらいいんですか。
少しウトウトとして落ちかけていると、突然のドアチャイム。
申し込んでおいた舞台『黒蜥蜴』のチケットが来ていたのだ。しげは一旦寝てしまうと、どんなにベルが鳴っても起きてきやしないから、もし私が家にいなければ、郵便局に再配達してもらうように頼まなければいけないところだった。
休んでてよかったことはこれだけ。……かえって鬱が募る。
ああ、なんだかここ数年でも一番の鬱状態に陥りそうだぞ。
長山靖生『偽史冒険世界 カルト本の百年』(筑摩書房・1890円)。
ずっと前に買ってたけど、読み切れないまま本の山に紛れこんでいたのをようやく見つけて完読。こういう本を読むと、歴史は本当に「物語」なんだなあ、と実感するね。
いしかわじゅんの『約束の地』で、村田春夫が「私はキリストだった!」と言って「皆の衆音頭」を踊るギャグには大いに笑わされたものだったが、「キリストもモーゼも日本で死んだ」とかいう「トンデモ学説」も、こういう形で昇華されるのが一番「健全」なのかもな、と今にして思う。
現代でも、新興宗教団体などは、新たな「啓示」とやらを受けて、数多くの偽史・架空史を作り続けている。『古事記』『日本書紀』もまた「偽史」と解釈すれば、歴史をでっち上げたがるのは、人間の普遍的な行為なのかもしれないとも思う。
しかし本書は明治・大正期に視点を絞って、この時期に集中して偽史が書かれてきた理由を探っていく。これが実に面白い。
人が自分の求める理想の歴史を持ちたがる心理自体は普遍的だとしても、「なぜその時期に」と考えることは、その「時代の意識」をとらえていくのに有効な手段だろう。真実は決して一つではなく、歴史は常に不確定かつあやふやなものだが、様々な「真実」が生まれていく「理由」は実在する。そういう視点のない「歴史観」は、どんなに真実めいて聞こえても全てクズだ。
例えば例の戦争が「侵略か侵略でないか」なんて論争くらい不毛なものはない。どっちも正しいし、どっちも間違ってるに決まってるじゃん。歴史の真実なんてものを一つに定めたがるから争いも起こる。人がみな一人一人違うって個性を認めるんなら、歴史観もバラバラってこと、認めようよ。どっちの人もさ。
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02月17日(月)
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