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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■いろいろあらあないろいろね/映画『火山高』/映画『黄泉がえり』/『爆笑問題とウルトラ7』(爆笑問題ほか)
吹替え版には林原めぐみが出てるってことだったので、そちらの方を見てみたかったんだが、やってたのは字幕版のみ。
事前情報として聞いていたのは、「学園抗争ものであること」「日本のマンガに影響を受けていること」の二点だけ。韓国映画自体、これまでに数本しか見たことがないから(例の『桑の葉』とかね)、正直な話、結構タルイ出来なんじゃないかと思っていた。
ところがどうしてどうして、テンポはいいわ、アクションはもちろんCG処理に頼っているけれども、決して「ムリ」はしていない。あくまで「体技」をベースにして、ワイヤーアクションを多用、「少林サッカー」のように「アニメでもようやらんわ」みたいな過剰な演出を避けて、「やりすぎ」に陥るギリギリの線で留まっている。だからギャグがバカバカしくなる寸前で抑制されて「効いて」いるのだ。
強大な「気」を持つがゆえに、これまで八つの高校を退学になってきたキム・ギョンス(チャン・ヒョク)。彼はついに陰謀渦巻く「火山高」へとやってきた。
火山高ナンバー1、「松林一鶴」の異名を持つソン・ハンニム(クォン・サンウ)。
ハンニムの地位を狙う重量挙げ部主将、「無情魔刀」のチャン・リャン(キム・スロ)。
火山高の平和を望む剣道部の美しき女主将、「氷玉」ユ・チェイ(シン・ミナ)。
それを手にした者は乱世を平定するという伝説の書「師備忘録」を巡って、抗争は激化、ハンニムは拘束され、穏健派の校長チャン・オジャ(ユン・ムンシク)は毒茶の犠牲となる。
しかしそれらは全て、「師備忘録」の秘密をわが手にしようとする教頭チャン・ハクサ(ピョン・ヒボン)の罠であった。
火山高の実権を握った教頭は、自らの手ゴマとしつつも今や用ナシとなったチャン・リャンを葬るため、学園鎮圧教師五人衆を呼ぶ。そのリーダーの数学教師マー・バンジン(ホ・ジュノ)は、かつてキム・ギョンスと浅からぬ因縁のある男だった……。
多分、今の若い人たちはこの映画を見て『覚悟のススメ』や『ジョジョの奇妙な冒険』あたりを連想するのだろう。
実際、キム・テギュン監督がそれらのマンガを読んでいた可能性は高いが、そのストーリーライン、キャラクター設定を子細に見ていくと、これは「学園抗争マンガ」というより、「忍者マンガ」のそれであることに気がつく。
意識せずして、そのルーツに、横山光輝の『伊賀の影丸』『仮面の忍者赤影』、更には山田風太郎の『忍法帖』シリーズを見出すことができるのだ。最近の学園マンガをあまり読まない私が「ノッてしまった」のは当然だったのである。
それにヒロインのシン・ミナの「男装の麗人」風の凛々しさ。美しさもポイントは高い。出演者の殆どが実年齢が二十歳以上なのに、彼女だけが設定通りの現役女子高生。いやあ、萌えるわ(萌えんなよ)。
続けて映画『黄泉がえり』。
梶尾真治原作のSF小説の映画化。3週間限定での公開という話だったけれど、大ヒットしてるらしくて、続映が決定。そう言われると、確かに9時過ぎのわりには客が十数人入っているのは多いほうなのか。
原作は映画を見たあとに読むつもりなので、ほぼニュートラルな状態で映画を見る。これも、事前情報は「死者がたくさん蘇える」「草K剛と竹内結子が出ている」くらいしか知らない。
もちろん、それだけの話ではなかったのだが、残念ながらこの映画にはいろいろな「仕掛け」が施されているので、ストーリー紹介が即ネタバレになっちゃう危険があるので出来ない。それでもまあ、かいつまんでなんとか説明していくと……。
九州・阿蘇。
ある夜を境に、「この地方だけで」死者が生前の姿のまま蘇えるという怪奇現象が起こる。
厚生労働省の川田平太(草K剛)は、調査に当たるが、彼が出会った「家族」たちは、まさしく信じられない奇跡にみな一様に涙を流していた。
58年前に行方不明になった7歳の子供が帰ってきた老婆。
ガンで死んだ老妻が帰ってきた夫。
暴力沙汰に巻きこまれて命を落とした夫が帰ってきたラーメン屋の女主人。
イジメにあって自殺した少年は、自分自身の葬式の式場に現れた。
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02月14日(金)
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