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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■嗚呼、アニメ三昧の日々が……/『名探偵コナン特別編』17巻(阿部ゆたか・丸伝次郎)/『できるかな』(西原理恵子)
 双子の姉妹が一人の男を好きになり、先に男と結婚した方を、もう一人が殺して入れ代わろうとする。殺された方にはソバカスがあるので、ファンデーションでごまかそうとするって……バレまんがな、そんなん(-_-;)。で、男のほうも女に「一緒になってくれなければ死ぬ」って脅されて協力してやんの。その男さあ、蘭からも尊敬されてる先生なんだよ。そんな人格者なら、犯人を説得して自首させろよ。
 ほかの短編はめんどくさいのでツッコミ省略。いいよなあ、こんなテキトーなお話で原稿料貰えるんだからさあ。


 西原理恵子『できるかな』(角川文庫・650円)。
 単行本持ってるけど、描き下ろしマンガが付いてたので購入。それにしてもカラーページが多くて紙質がいいせいなんだろうけれど、このウスさ(140ページ)でこの値段というのは高い。それに描き下ろしっても巻末に3ページだけだったしなあ。
 もはや若い人にはNHK教育で『できるかな』という番組があったことを知らない人もいるかもなあ。「でっきるっかな、でっきるっかな♪」って音楽に乗って、身近な材料でちょっとした工作を作ってみせるってだけの他愛ない番組だったけれど、結構な長寿番組で、「終わる」ってことが信じられないのに終わっちゃったって感じの番組であった。基本的に全てマイムで演じられるので、最終回で出演者のノッポさん(高見映)が喋ったということで反響を呼んだりした。
 こういうNHKの良心みたいな番組をタイトルにして、ガイガーカウンター作って放射能漏れ直後の「もんじゅ」んとこで試し計測するなんてことするから、西原さんの性根はマックロクロスケなのである。これではマンガで一発アテて左団扇とは行くまいて(^o^)。
 前に読んだ時も思ったが、このレポートマンガ(と言っていいのかどうか)中の最高傑作は「バンコク編」である。
 どこまで真実なんだかわかんないが、「テレビで『本日の死体』という番組をやってる(結構転がってるものらしい)」とか、「玉(もちろんあのタマです)マッサージの店がある」とか「普通の銭湯のイスがなぜか全てスケベイスで湯舟からインド人のタマが丸見え」とか、「マンション買ったら、工事に来たタイ人の家族がそのまま住みついてた」とか、「車で人撥ねたけど10ドルで警察が手を打たせた」とか、イヤハヤ、外国には行きたくないものである。
 で、これをのんきにマンガに描けるんだから、やはりサイバラ女史はスバラシイ。土佐の女のイメージって私ゃ西原さんと鬼龍院花子と『海がきこえる』の三つでできあがっちゃってんだけど、これは正しいんですか、土佐の人。
 くらたまさんは百年経ってもサイバラさんには追い付けまいなあ。追いついたら人生ちょっと大変なとこに言っちゃうんだけど。(2003.2.21)

01月31日(金)
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