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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■消えていく街/DVD『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』/『TRICK2』(蒔田光治・太田愛・福田拓郎)ほか
地方在住者にとっては「渋谷のホコ天」って聞いたら東京文化の象徴みたいに感じてて、ファッショナブル〜ってイメージだったんだが。もっとも今の若い世代がどう思ってるかは知らないけど。
廃止の理由は「周辺の渋滞解消」「利用者の捨てるゴミへの苦情」ということだそうだが、前者はなるほど仕方がないかなと思わないでもないが、後者はどういうことだろう。利用者は開始当時の4万人から、現在、1万5千人にまで減少しているのである。人数がそれだけ減ってるのにゴミは倍増したのだろうか。単純計算しても、開始当時の4万人のうち5%がゴミのポイ捨てを行っていたとして2千人分、それを凌駕するゴミが現在出ているとすれば、3千人分か4千人分か、さうなると利用者の5人に1人くらいがゴミを捨てまくってることになる。そんな光景が渋谷で本当に展開されてるのか? そこまで東京人のマナーはデタラメになったってことなんだろうか。
原宿と上野の歩行者天国も既に廃止、残る銀座・新宿・秋葉原・蒲田の4地区も見直す方向というから、要するに警視庁はホコ天の存在自体をなくしたいのだろう。「秋葉原」と聞くとつい「オタク対策か?」とか錯覚しそうになるが。
ホコ天の何がそんなにいけないのだろう? 東京から離れて暮らしてもう随分になるからホントに実態が分らないのだが、福岡の親不幸通りみたいに犯罪の温床にでもなっていたのだろうか? そうでも考えない限り、「渋滞の解消」程度でホコ天を廃止しようとする意図が分らないのである。
いや、こういうことをつい考えちゃうっていうのは、一昔前の映画にはやたら渋谷のホコ天が登場してたからなんである。記憶が定かじゃないんだが、『ウルトラQ』でもどの話だったかにホコ天出てこなかったかな? 全話見返す手間がかかるんで未確認なんだけど、映像は思い浮かぶ。そういう思い出があるものだから、地方在住者の私にとっても、道一杯に広がり、交差点を行き交う人々の群れは、「郷愁」を誘う風景なんである。
そう言えば、最近の映画でも、『ガメラ3』でハチ公が燃えてたな(^^)。
「風景」というものも、もちろん一つの文化なんである。それを簡単に無くそうってのは……ま、東京は昔からそればかりやって肥大化してきた街なんだろうけれどね。でも、そうやって建物だけが空間を占拠していく街の中にあっては、人々の姿が、みなただの「通りすがり」に見えてしまう瞬間がある。ここは、人が「生きている町では無いのか?」、そういう疑問を抱いてきた人はこれまでにもいくらでもいると思うのだが。「東京には空がない」か。もちろんそれは、空を見上げる人もいないからである。
ゴジラがやたら新しい建造物ばかり壊したがるのは、東京人が本気で街を戦後の廃墟のころにまで戻したがってる願望の表れなのかもね(^_^;)。
充分に寝たりなかったせいか、ネットをしてるうちに睡魔に襲われる。
そのまま夕方まで再び爆睡。起きたらもう夕方の7時である。こんなに寝ちゃ、しげのことを笑えないなあ。
テレビで劇場版『ONE PIECE(ワンピース)珍獣島のチョッパー王国』を放映。年末スペシャルってことだけど、これでテレビシリーズの作画スタッフに少しでも正月休みをあげようってことなんだろうね。でもその分、劇場版の制作時がもうてんてこまいとゆーか、修羅場になっていると推察される。
なにしろ、劇場版のわりに作画がそんなによくないから(^_^;)。
話はチョッパーが珍獣島の王になりかけるって話だけど、でも最後はやっぱり仲間と旅立たなくちゃって、もう『冒険ダン吉』ゆら『少年ケニヤ』以来の古色蒼然としたパターンをなんの工夫もなくやっちゃうんだから、呆れるほかはない。こういうのは「バカ」と言わずに「クズ」というのである。こんなんでも映画を見なれてない客は感動しちゃうのかもなあ。ま、いいけど。
DVD『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』。
既にLDを2枚も持ってるんで悩んだけど、コメンタリーが聞きたかったもんでね。それになんたってこれは『御先祖様万々歳』と双璧をなす押井守の最高傑作なんだし。
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12月29日(日)
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