ID:10788
無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
[491706hit]
■迷える不惑/DVD『ウォーターボーイズ』ほか
40歳である。
オジサンになったなあ、というのは30歳のときに感じたことであるので、今さらトシ取ったって感慨はない。それよりもう、あと何年生きられるかなあ、と、つい、余命を考えて、できるだけキツイ仕事は避けよう、なんて考えたりしているのである。なんたって今の職場、今年1年だけで3人も過労で退職、入院してるんだから。
今日だって、同僚は仕事してるんだけれども、「カンベンしてくれ、年末や元日まで仕事するのかよ」と休みを取っているのである。そんなにみんな死にたいのか。
けれど私が決して仕事から逃げているわけではないことは付け加えておこう。こないだの日記にも書いたが、なんたって二日からはもう仕事なのだ。「働いてないでDVDばかり見てるんだろう」とは言わせんからな。誰が言ってるんだ。みんなか(^_^;)。
まあ、これからもいきなり死なない程度にはがんばらせていただきますんで、何卒ごヒイキに。
朝、広島の友人のH君から電話。
「誕生日だろ?」
よく覚えててくれたなあ、と嬉しくなる。私の方は人の誕生日をなかなか覚えられないタチで、何しろ父親の誕生日すらしょっちゅう忘れてる。しげも私の誕生日をしょっちゅう忘れて、「あんたの誕生日いつやったっけ?」と真顔で聞かれるのだが(ネタではなく事実である。マジで女房は天然なのである)、こういうところで夫婦似たくはない。
「今、実家に帰ってるから、借りてたDVD、返しに行こうか? ついでにまた本を持って行くから」
そう言えばDVD貸してた。こちらは数枚DVDを貸すだけで、彼からは10冊も20冊もマンガだのSFだの貰ってるのだから、毎度のことながらありがた過ぎるほどにありがたいことなんである。
だいたいどこの世界にその価値を知っていながら早川の銀背やサンリオSF文庫をポンとくれるヤツがいるだろうか。なんだか友人には恵まれ過ぎてる気がする。
友達が来るのは夕方になるので、それまでに博多駅の紀伊國屋を回って、本やDVDを買い込む。あとで気がついたが、そのときついでに何か土産を買っておけばよかった。つくづく不義理な人間であることよ。
夕方4時、H君来訪。
「持って来たぞ」と言いつつ出してくれたのが、いしかわじゅんの単行本がズラリ。『ちゃんどら』や『パンクドラゴン大全』『メンカー』など。うわあ、軒並み絶版本ではないか。このころのいしかわじゅん、一番勢いがあったよなあ。
「いいのか貰って?」
と恐る恐るH君を見上げるが、全く屈託がない。人間の器の違いを見せつけられる瞬間であるが、やっぱり私は遠慮なく貰っちゃうのである。これではしげの強欲を責められんなあ。
中身は昔読んでたものばかりなのだが、ペラペラとページをめくりながら、やはりいしかわじゅんの絵は最初期の頃が好きだったなあと再確認。女の子の絵の書き方に変化が生じて(流行に乗ろうとして失敗)、つまんなくなってしまった。もっともいしかわじゅんの最高傑作『約束の地』は絵柄を変えてからの作品だけれど。
たがみよしひさの『精霊紀行』上下巻も貰う。これも持ってんだけどな(^_^;)。この単行本も店頭ではすっかり見かけなくなってしまった。復刊……というよりは、何年、間が空いてもいから続編を書いてほしいくらいのシリーズだった。都筑道夫の『雪崩連太郎』シリーズにインスパイアされたと思しい日本版ゴースト・ストーリーなのだが、ホラーブームが起きる以前、80年代にこの手の作品を書いていたのはたがみさんくらいのものだったのである(つのだじろうは切り口が既にかなり古臭くなっていた)。
礼と言ってはなんだが、H君に『プリンセスチュチュ』や『攻殻機動隊SAC』などを見せる。H君、どう感想を述べて言いかわからぬ様子。そりゃまあ、いきなり第1話の「花のワルツ!」のシーンを見せられりゃあ、絶句するしかなかろう。私も最初はそうだった(^_^;)。ともかく「なんだこれは?」なシーンの連続だものなあ。
[5]続きを読む
12月30日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る