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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■宮崎対黒澤対富野(^o^)/『電脳なをさん5』(唐沢なをき)/DVD『攻殻機動隊 SAC』第1巻/『帰ってきたウルトラマン』第1巻ほか
 いやね、もうイマドキの若い人には、例えばvol.251・252の『竜神沼ac』の元ネタ自体、分らない人もいるだろうし、ましてや途中でやたらとカットバックが挿入されてるのがなぜなのか、解説されないと全然ピンと来ないだろうな、と思うからである。
 そんなのオマエがせんでも、という批判に対しては、そう思って今40代・50代のオタクたちが若い世代に説明を怠っていたことが、結果的に世代間の断絶を生んだのだ、と言っておきたい。
 つまりこの漫画の元ネタとなった石森章太郎の『竜神沼』が、同士の『マンガ家入門』に自作のサンプルとして、紹介され、そこで映画的カットバックの手法が説明されていた、ということが元になってるのだね。更に言えば、石森さんが参考にした映画は、黒澤明の『姿三四郎』。
 そういう理由で、あともうちょっとだけ、疑問も含めて、気付かれにくいパロディなどを。

 vol.253は特撮番組『流星人間ゾーン』のコミック版。作画は古城武司が担当していて、唐沢さんの絵柄もその模写。流星人間ゾーンがゴジラと協力してガロガ星人の送りこんでくる怪獣と闘う、というものだが、なぜかゴジラも怪獣も、それどころか変身後のゾーンも出て来ない。版権の関係か?
 vol.261、どうしてデビルマンの絵がこんなにヘンなの? と思われるだろうが、これはテレビ版に準拠した蛭田充による絵の模写のため。テレビ版に基づいてるのでシレーヌもあっさり死にます。それにしても「デッサンが狂ってヘンな顔」とは唐沢さんも情け容赦のないことを(^_^;)。
 vol.269、伝説のマンガ家、一ノ関圭の『らんぷの下』のパロディ。これについては唐沢俊一さんも日記で触れられてたが、ビッグコミック掲載時にはこう横向きに印刷されてたのだ。今はさすがにこんなことはしなくなったけどさ。
 一ノ関さんを消えたマンガ家だと思ってる人もいるだろうが、最近も『絵本夢の江戸歌舞伎』(岩波書店)などを出している。ファンならぜひご一読を。
 vol.272、絵が全然似てないのでわかりにくいが、矢口高雄の『マタギ』である。矢口さんの線を模写するんだったら、やっぱりGペン使わなきゃムリだよなあ。
 vol.276、落語『火焔太鼓』が元ネタ(途中、ちょっと『もと犬』が混じる)。
 落語の素養なんて日本人の基礎教養だと思うんだが、近頃のわけェやつァ、からきしなっちゃいねェからよゥ。
 古臭い太鼓が実は掘り出し物で高く売れちゃうってとこは同じ筋だけど、落ちは原典が、「けど、よくあんな汚い太鼓が三百両で売れたねェ。やっぱり音がしたから気が付いたんだねェ」「そうともよ、やっぱり音がしなきゃだめだ。おれァ、今、半鐘仕入れようと思ってんだ」「半鐘? だめよ、おじゃんになっちゃう!」というもの。このギャグも若い人にはわかりづらくなってるかなあ。
 あとは有名どころが多いからだいたいわかるんじゃないか。っつーか、わかんなかったら自分で調べなさい(誰に言ってんだよ)。

 
 DVD『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』第1巻。
 第1話「公安9課」と第2話「暴走の証明」を収録。
 原作と劇場版との中間の絵柄って感じでどっちつかずになってるなあ。つまんないとは言わないが絵的には魅力を削減された印象。26本持たせるためにはこういう「動かしやすい」絵柄にしないとしょうがないんだろうなあ。
 でも素子の唇が分厚いのはちょっと萌えにくい。いや、萌える必要はないんだが(関係ないが「萌える」が一発で変換されてしまうウチのパソコンはどうなってるんだか)。
 ミステリーもの、刑事ものとしての特徴を強調しているせいで、印象が『パトレイバー』っぽく見えてしまうのも損かなあ。『ドミニオン』がアニメ化されたときもそんな印象だったし。


 DVD『ジャングルはいつもハレのちグゥ』5巻。
 illusion\「傾向と対策」、]「原因と結果」。
 ギャグアニメでは定番かな、過去の親に会うっての。オタクなら間違っても「『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマネじゃん」とか言っちゃダメよ。
 面白かったギャグは原作にもあったけど、ハレがいきなり金髪になってマツゲが伸びたところ。体験すれば本気で気色悪いだろうなあ(^_^;)。

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12月22日(日)
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