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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■殺伐とした日々/『吼えろペン』6巻(島本和彦)/『バラバラくん』1・2巻(唐沢なをき)/『百鬼夜行抄』10巻(今市子)ほか
 だいたい、私がこういうことを聞かなきゃならんのも、しげが全く家事をしないからなのである。普通、聞くなら「今日の晩御飯は何?」だろう。料理作る気なんか毛頭ない人間にそんなこと聞いたってムダだから、仕方なく「食事はどうする?」と聞かざるを得ないのである。なのに、あたかも自分の方が使われてるように怒るというのは、本末転倒も甚だしい。「家事なんかしなくていいよ〜ん」と内心思っているからこんなセリフが平気で出るのだ。
 しげのほうが理不尽だと言うことはもう何度となく指摘し、本人もかつてその事実を認めていたのに、また忘れているのである。ホントに感情と本能だけで、知能が働いてないやつである。
 私もここんとこ、しげのワガママに閉口してたんで、マトモに相手をしてやる元気がなくなった。と言うか、優しくしてやる余裕もなく、ただ疲れてしげの声も聞きたくなくなってしまった。
 だもんで久しぶりにしげを外に閉め出すことに。
 仕事から帰ってきたしげ、閉め出されてドアホーン越しに謝ってくる。
 「なにを悪いと思ってるの?」
 「判らんけどゴメン」
 判らんのなら反省してることにはならんだろう。やはりバカである。
 もともとアタマが悪いのは仕方がないが、自分がバカだと分かってるのにあえてアタマを使おうとしないのはバカである以上に罪悪だ。
 もうどうでもいいやって気になって、そのまま無視して寝たら、しげはそのうちどこかに行ってしまった。携帯に連絡を入れたが反応がない。どうやら、本気で反省する気がないらしい。どうせ私が仕事に出かけたら、戻って来れるのだからと、高を括っているのだろう。
 家から閉め出したって、すぐに戻って来れるんじゃ、結局しげに対しては甘いってことになるんだろうなあ。一度やっぱり別居でもしてやらなければ本気で反省はしないか。でもどうせそんなことしたってこいつは私をストーカーするに決まってるのだ。
 客観的に考えれば、ここまで妻としての責務を果たしていなければ、トウの昔に離婚してるか浮気してるか、破局が訪れていて当然だろう。なのに、どうしてそうなっていないのか。その意味をいい加減でそのシワのない脳でもなんとか感じとってほしいのだけどサルだからなあ(T-T)。
 性悪な猿の躾方って、どうすればいいんでしょう。


 アニメ『映画 犬夜叉 時代を越える想い』。
 結局、これも劇場まで足は運ばなかったなあ。
 『うる星』のころまでは高橋留美子のアニメは劇場にかかると必ずと言っていいくらい見に行ってたんだが、『らんま』以降、以前ほどには熱心でなくなってしまった。賛否両論はあっても『うる星』シリーズは押井守・やまざきかずお監督の個性が爆発していて一見の価値はあったのだが、『らんま』や『人魚』シリーズなど、劇場版ですら毒にもクスリにもならない凡作に成り下がってしまっていたからである。
 でも一番の原因はねー、ファンとしては認めたくないんだけど、原作マンガ自体に力がなくなってしまっているんだよねえ。
 『犬夜叉』も面白かったのは最初の数巻。四魂の玉探しの旅になって、しかもかごめが戦国と現代を行ったり来たりできるようになっちゃって、ドラマとしての緊迫感が全くなくなった。ピクニックがてら妖怪退治したってねえ。
 かごめがせっかく作ってきたお弁当を犬夜叉が美味しいって言ってくれない、なんて安っぽいラブコメのシチュエーションを戦国ものでやるのかよ(-_-;)。
 作画も全然高橋留美子キャラになってなかったし動きも悪かったし、これは見にいかなくて正解だったかな。
 

 マンガ、島本和彦『吼えろペン』6巻(小学館/サンデーGXコミックス・560円)。
 あ、なんとなく読み飛ばしてたけど、今回映画ネタが多いな。
 第21話『ノリにノッてたグーな人たち』が『チャーリーズエンジェル』、22話『未来の男』が『ターミネーター』、23話『愛あるかギリギリ』が『青い珊瑚礁』。24話『純な男柄』はこれってのが思いつかんが、使いものにならない原作をマンガ家が勝手に創作するってネタは現実にありそうな気がするぞ。

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12月16日(月)
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