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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■多分、心の壁を作ってるのは私の方なのだろうが/『空前絶後のオタク座談会3 メバエ』(岡田斗司夫・山本弘)ほか
 毎回読んでてワクワクする座談会シリーズ、これでまた『史上最強』シリーズと同じく三部作が出揃ったけれど、こちらはまだまだ4・5と続くんだろうなあ。タイトルは『ヨイコ』『ナカヨシ』と来てたんで予想していたけれどもやっぱり『メバエ』。他愛無いことだけれど当たると嬉しい。次は『ヨウチエン』と予想する人が多かろうが、意表をついて『ヒカリノクニ』ってのはどうだ。特撮座談会ならピッタリだと思うが。
 それでは各座談会について簡単に感想。

@カートゥーン徹底大研究(ゲスト・眠田直)
 見てたなあ、ハンナバーベラ。つまんないと思いながらね。眠田さんも指摘してた通り、子供のころ、『トムとジェリー』のクオリティの高さに比べて、『ドラネコ大将』や『大魔王シャザーン』や『電子超人Uバード』や『宇宙怪人ゴースト』はどうしてこんなにつまんねえんだ、とか思ってたからなあ。映画とテレビの差……と言っても、映画だって『トムとジェリー』はリミテッド・アニメなんだけどなあ。やはり予算をケチれば駄作しかできねえってことなのかな。
 当時の番組、全部主題歌歌えるけどだからと言って本気で面白がってたとは言えない。昔のアニメファンはつまんなくても放映されてたアニメは必ず見てたのである。『チキチキマシーン猛レース』がマシだったってのもまさしく設定のみの面白さだったからなんだね。

A食玩フィギュア徹底大研究(ゲスト・海洋堂専務取締役・宮脇修一)
 「日本人はフィギュアが嫌い」という宮脇さんの言葉には注釈が必要だろうなあ。嫌いというよりは人形に求めるクォリティが日本人の場合高過ぎるのである。二次元のマンガキャラを人形にすることなど、土台不可能なのだが、その不可能を求めてしまうのが業というもの。手先の器用な日本人は量産化された人形にまで名匠の作る唯一無二のワザを求めていると言っていい。
 だから「百鬼夜行」シリーズで、人間のフォルムを必要としない妖怪に目を付けたのはいいアイデアだと思ったのだが、気がついたら世界名作だのタイムスリップだの松本零士だの手塚治虫だのにまで手を広げているのである。それでもほかのメーカーに比べればディテールやシチュエーションには格段に凝ってるのだが、しげなどはそれでも「似てない」とヒトコトで片付けちゃうのである。
 あのダン・エイクロイド好き好き大好きどうにでもしてよ〜ンのしげが、ブルース・ブラザースの人形だけは絶対に買おうとしない。日本の技術にすら満足しないしげにしてみれば、海外の似ても似つかないクソフィギュアなどただのパチモンにしか見えん、ということなのである。
 こんな客は多分日本中にゴマンといるだろう。私のように「ここまで頑張ってりゃ充分」なんて優しい客はそうそういないのだ。海洋堂さん、大変だよな。とりあえず「手塚治虫」は『ワンダー3』が出るまで集めますんで。

B大怪獣徹底大研究(ゲスト・開田裕治)
 「怪獣」について語れるゲストもたくさんいるだろうが、「画集」という形でその思いの丈を語ってきた開田さんはかえって「言葉」で語る機会が少なかったように思う。
 平成『ガメラ』の「元気玉」(みんな『ドラゴンボール』が元ネタみたいに言ってるけど、みんなのエネルギーを集めるっての、『太陽の王子ホルスの大冒険』の昔から、やたら使われてるネタだぞ)やプラズマ火球が許せるかどうかって問題については、実は私も「どうでもいい」派だ。手首切って血まで見せといて、中身がエネルギー体って矛盾してるじゃん、というのが岡田さんの主張みたいだけれど、手の部分は肉体で腹の部分には横ちょに「エネルギーふくろ」があるってことでいいじゃん(^o^)。物語の構造自体をぶち壊すほどのミスじゃないし。
 けど、怪獣映画いかにあるべきか、とか、怪獣のリアルさについての談義も誰かと思い切りやってみたくはあるんだよなあ。けどマジで何十時間も甲論乙駁状態になっちゃうのが予想されちゃうから怖くて口にできないんだけれども。「怪獣映画全肯定」か、「第一作『ゴジラ』以外全否定」とう極論を私が口にすることが多いのも、そう言っといたほうが論争にならずにすむからである。

Cガンダム&ガンプラ徹底大研究(ゲスト・バンダイホビー事業部・川口克巳)

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10月24日(木)
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