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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■再見、東京/『ガンダムSEED』第1話ほか
 あやめさんの職場、この店から近いそうだが、実際、電車を利用するよりも足で来た方が早いようだ。東京は路線が縦横無尽に張り巡らされているが、ひと駅ひと駅の区間は短いので、こういうこともよくあるのである。何かミステリーのトリックに使えんかなあ、と漠然と考える。いや、応募するわけではないけど(^_^;)。
 食事も相当食べていたので、あやめさんの食べる分はあるだろうかと考えていたが、それからもまだまだピラフだのなんだのと食事は出て来るのであった。

 博多のお土産で、あやめさんには「明太子くん」のペン(おみくじつき)を差し上げる。このキャラ、今、某明太子会社が密かに博多で流行させようとしているのだが、全然知名度が低い。なんたって、明太子だからって、赤いだけのキャラである。こんなもん貰っても嬉しくもなんともなかろうが、私のプレゼントのコンセプトは、「ウケ狙い」、もとい、「相手が捨てても構わないようなものをやる」(「粗品」ならそうあるべきだよな)ことなので、これでいいのだ。
 なのに、あやめさん、「職場で使う」とのたまう。ヘンな人に見られなければいいけれど(^_^;)。

 無知な話で申し訳ないのだが、店の名前の「ZAKURO」、これはもちろん「柘榴」の実のことだが、原産地がペルシャであることを初めて知った。イスラムとかペルシャについては全くと言っていいほど解らない。
 だから、ヨナさんたちの語るイスラムの話が、聞いていて実に面白い。
 ヨナさんご夫婦は20世紀の終わりにご旅行でエルサレムまで行かれたそうだが、あちらには日本人の観光客は殆どいないそうだ。「外国に行って“Japanese?”と聞かれない唯一の土地です」とは、言い得て妙。たいてい中国人か韓国人か、と聞かれるらしい。日本人の海外旅行というのは結局はただの「買い物」で、アチラの文化に本気で触れたいなんて気はサラサラないのだなあ、と実感。その点、ヨナさんたちはすごいものである。「20世紀のうちに行かないと危ないと思ったから」という情勢判断も的確である。
 ペルシャやトルコのほうは、イスラムでも結構アバウトな方だそうだ。戒律だの風習だの文化だの、そのあたりを厳密に気にしてたら、確かに国際交流なんてできるものではあるまい。この店の怪しさはアバウトな怪しさでもあり、だから落ちつくのだろうな、と思う。

 この店のメダマ、水煙草の回し飲み。煙草と言ってもニコチンは全くないとのことなので、私も飲んで見る。
 あぐさんのチョイスでパイナップルのスティックを選んで、これを吸い口に差して一口、二口吸う。確かにパインの匂いが口内に広がるが、咽るほどではない。こうたろうくんは奥さんとの約束だとかで吸うのを固辞したが、もし吸っていたらとても気持ちよかったことであろう(^o^)。あぐさんはちょっと咽ておられた。
 考えてみたら、「煙草」と名のつくものを飲んだのは生まれて初めてである。副流煙に悩まされて、タバコなんてついぞ美味しいものという認識を持ったことはなかったが、こういう「回し飲み」はいいものだなあ。『ピーターパン』のワンシーンを思いだしたね。
 私がタバコ飲みを嫌ってたのは、携帯電話が傍若無人なのと同じで、公共の空間に私的な空間をムリヤリ持ちこむ無神経さがイヤだったのだなあ、と実感する。世間の愛煙家さんたち、若者の携帯に目くじら立てなさんなよ、あんたらのやってる行為もそれと変わらん。


 9時を回ったので、今度は御徒町まで山手線で移動、「パセラ」というカラオケボックスに入る。つい「銀座ーのパッセラー♪」と歌いたくなるな(それは「パキラ」)。
 ヨナさんお勧めの通り、収録曲数が半端ではない。特撮とアニメだけで別冊があるのである。ここで歌わずして何のために生きて来たというのか。

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10月06日(日)
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