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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■ウチにキンチョールはない。/『ゴーストハンター ラプラスの魔』(安田均・山本弘)ほか
これだって、市販のものを利用してるんだけれど、それだけだと物足りないので、サバを混ぜ、焼き肉のタレ(甘口)を混ぜる。サバの臭みは煮沸して予め取ってあるので、結構美味い。何かひと工夫して美味しくしないと人には出せないと思うのが主夫のささやかな拘り。……しげ、ホントになんのためにウチにいるのかなあ。
しげ、「辛い辛い」と言いながらパクパク食べる。それでも辛さ抑えてるんだよ。「食べたんなら方付けはしろよ」と声をかけるが、しげは無視。あ、またこいつ方付けしないつもりだな。コバエまで発生させたと言うのに。
だいたい、家事については役割分担の約束は何度もしている。私が料理を作っていいから、片付けはしげが、と口が酸っぱくなるくらい言ってるのだが、全然守らない。
辛い辛いと文句つけながらも食いはしたのだから、方付けくらいはしてくれよな、しげ。
DVD『必殺必中仕事屋稼業』、ようやく上巻を見終わる。
岡田英次が2話連続の悪役に扮しているけれど、前編でうまく仕事屋の手から逃れることができたのに、後編であっさりやられちゃったのは筋としてヘン。悪役の造型って、強く見せようとすればするほど難しくなるんだけど、無駄な描写を増やして結局チンピラにしちゃってるんだよなあ。構成の失敗は、時間帯変更を考慮して1話完結のセオリーを崩したせいかもしれない。
緒形拳の半兵衛がヒゲを落としたのも、梅安と重なっちゃうし、失敗だったのでは。このあと、『仕事屋』は視聴率低迷にあえぐことになる。
安田均原案・山本弘著『ゴーストハンター ラプラスの魔』(角川スニーカー文庫・600円)。
『ゴーストハンター』シリーズのリニューアル再刊。
でも読むのは実はこれが初めて。タイトルだけ見て気にはなってたんだけれど、初刊時の80年代後半、もう随分トウが立って来たなあと感じていた私は、明らかに中高生ターゲットのスニーカー文庫やらファンタジア文庫やらといったライトノヴェルにはあまり食指を動かしてなかったのだ。これもまた私の不明。
で、実際に読んでみて思ったのは、面白いことは面白いんだけれど、もっと早く読んでれば更に面白かったんじゃないかなあってこと。
と言うのも、「ラプラスの魔」の正体がね、初刊当時の1988年だったら相当斬新だったと思うけれど、今読むと、どうしてもありきたりに見えてしまうことなんだね。だってこのネタ、もうマンガでも小説でも腐るほど使われちゃったものね。
おかげで、昔読んでたら気がつかなかったかもしれない伏線にも早々と気づいちゃって、これってもしかして○○○○○? って思った瞬間、ちょっとばかし脱力してしまった。もちろんその責任は山本さんにあるわけじゃないんだけれど、これがパイオニアの宿命みたいなものかと思うと、SFやファンタジーが古びてしまうのも仕方がないのかなあ、という気になる。
ゲームを原作としていることのデメリットも相当あったんじゃないかな。明らかにキャラが多すぎ。前半の、まるで七人の侍を集めて行くようなワクワクする展開をさせといて、あっさりキャラ殺してくのはゲームのシナリオでもそうなってるのかもしれないけれど、ちょっと失敗じゃないかな。あのキャラとあのキャラが実はああなってってとこはうまいけれど。
……うーむ、ネタバレしないように書くのはこれについてはムリだなあ(-_-;)。未読の方には何のことかわかんないと思うけど、カンベンしてください。でも○○○○○シリーズのことを知らない人にはかえって面白いんじゃないでしょうか。
07月30日(火)
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