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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■漫画映画復活!/映画『猫の恩返し』/『ああ探偵事務所』1巻(関崎俊三)/『美女で野獣』1巻(イダタツヒコ)ほか
しげ、ダン・エイクロイドが出演しているという『ハリウッド・アドベンチャー』を注文しているのだが、これがまだ届いていない。自分ばかりDVD買いやがってと私をジト目で睨むが、そんなん私のせいではない。
福家書店を回った時点で、時間まであと40分ほど。
「ちょうどいいかな、時間まで」と呟くと、しげ、泣きそうな声で「間に合わんよ、来るとき30分かかったもん」と愚痴る。
「そんなにかかんねーって」
口ゲンカになったら、それこそ時間のムダなので、さっさと歩き出す。
天神からキャナルへは、川沿いの道を通って、まあその、お休みどころを抜けて行く道が一番の近道である。私がさっさとその道に入ったら、しげだけツイと離れて、脇の公園を通る道に行ってしまった。
女性ならそういう道を通りたがらないのは自然だと思われるかもしれないが、あいにく、しげに成人女性の心理は当てはまらない。単に怖がりなだけだね、多分。昼日中で変な客引きもいないし、気にすることはないと思うのだが、逆に静かだからこそ、何かが出てきたら怖いとかなんとかアホなことを考えているのだろう。何が出るんだよ、言ってみろ。
わざわざ戻ってしげを追いかけるのも面倒なので、先にキャナルの前でしげを待つ。遠回りと言ってもせいぜい1、2分しかタイムラグは生じないので映画に遅れる心配はない。
遠くから歩いてくるしげを見ると、全く太ったエンペラーペンギンそっくりである。誇張ではなく、しげは外またで、前に足を出すのではなくてやや垂直気味に落としながら歩くという、ややこしい歩きかたをしているので、ホントにそんな風に見えるのである。荷物を何も持たないし(持ってるのは当然私だ)、キョロキョロと視点は定まらないし、着てる服はファッションセンスのカケラもないし、なんかもー、見た目全く○○○○なんだよなー。
オイ、すれ違ってる人、怖がって避けてるよ。本人気付いてないし(-_-;)。やっぱり私が側にいてやらないと、補導されかねないよな、こいつ。
時間は3時過ぎ、上演の15分前だったが、公開初日のわりに客はそれほどでもない。しげ、「みんな天神東宝の方に行ってるのかなあ」と言う。多分そうだろうと思うが、映画館の質はキャナルの方が上である。天神とキャナルだったら、キャナルの方に行くな、私は。あまりそういう拘りは今時の映画ファンにはないのかなあ。
『ギブリーズ episode2』及び『猫の恩返し』。
スタジオジブリ、世代交代なるかの第1弾(本当は『耳をすませば』がそうなる予定だったんだけど、近藤喜文監督亡くなっちゃったから)。森田宏幸監督、相当プレッシャーがあったんじゃないかと思うけれど、まずは無難にそつなく監督をこなしましたって印象かね。百瀬義行監督のほうは、『となりの山田くん』をの徹を踏んで失敗してるところがある。まあそれは「商業アニメ」としての失敗であって、「実験アニメ」としてはこれでもいいんだけども。
最初の『ギブリーズ』、はっきり言って子供たちは退屈している。わずか十数分のアニメでそう感じさせるんだから、一般的には全くつまんないのだ。
1、「オープニング」
ジブリ作品のいつものオープニング、トトロと小トトロとがクルッと回転して、野中くんがノートパソコンを打つペン画に。ジブリの文字がギブリになる。「GHIBLI」の発音がホントは「ギブリ」であることのギャグだけれど、まあ楽屋落ちだわな。何のことか分らない観客も多かろう。
2、「お昼」
野中くんと奥ちゃんの「どこでお昼食べる?」ってだけの会話を完全3DCGアニメ化。でも『山田くん』のとき以上にCGにする必然性全く無しの、動きが気持ち悪いだけのアニメ。キャラクター自体が紙粘土をぺたぺた張り合わせた感じで、違和感ばかりが目立つ。……実験アニメだねえ。ここでやっとタイトル登場、『ギブリーズ』。
3、「カレーなる勝負」
カレーショップトシちゃん(このきゃらだけいしいひさいちの鈴木敏夫キャラ。ただし、鈴木さんとは別人という設定)での、野中くん奥ちゃんゆかりさんの辛さ勝負。これもCG作画だろうけれど、最近のでディズニーキャラをやや深くしたような微妙な立体感を持たせている。3Dではない。
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07月20日(土)
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