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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■ある事件の記憶/DVD『アベノ橋魔法☆商店街』vol.1/『奇妙な論理T・U』(M・ガードナー)ほか
 前から思ってんだけどさあ、人権派の方たちを1ヶ所町に集めてさあ、コミューン作ればいいんじゃないかと思うんだけど、どうかね。出所した犯罪者はその町で働くんだよ。体のいい「佐渡島」じゃないかって思うかもしれないけれど、人権派って、やたら多そうだから二県か三県くらいは集まるんじゃないの? それだけ広けりゃ、出所して来た人たちも「島流し」されたって印象を持たなくてすむでしょ。回りの人も絶対優しいはずだし偏見持ってないだろうし。

 でもまあ、現実には酒鬼薔薇の弁護士だって、「できるだけひっそり住め」くらいの処置しか取らないだろうね。で、ほかにどんな凶悪な事件が起ころうとも、その対処としては常に対症療法のみしか行われないのである。
 司法や人権派とやらが何もしないのであれば、我々は「気にしない」ことで対抗するしかないのである。だってそれじゃ気がつかないうちに殺されちゃうかも、と疑心暗鬼になるのが一番マズイ。民衆が躍らされ慌てふためいてる様子を見て、内心喜んでる連中がマスコミなんだから、やつらをわざわざ喜ばしてやるこたねえやな。本当に恐怖を撒き散らしてるのは酒鬼薔薇ではないよ。
 人生なるようにしかならん。死ぬときゃ死ぬんである。それくらいの覚悟がないと生きてけないんだろうね、実際の話。


 またしげを待たしちゃいかんと思って、勤務が終わるやいなや、玄関先に出るが、しげの車が見えない。携帯に連絡するが繋がらない。また寝坊しているのだ。ちょっと最近頻繁だなあ。
 外は結構な雨。空気も湿っぽくて暑苦しい。
 てっきりしげが来てくれるものと思い込んでいたので、傘は用意していない。
 全く、来なくていいときにはやたらひっついてくるくせに、人が困ってるときには来やしねえ。マーフィの親戚か、おまえは。
 同僚が「失礼します」と言って、横を通りすぎていくが、「あ、どうも」と答えて突っ立ったままのこちらはアホみたいである。
 バス停まで歩いていけばぐしょ濡れになることは解りきっているので、もうタクシーで帰ろうと思って、職場から玄関先まで来てもらう。
 職場は山の上にあるのだが、以前は運動もかねて山の下まで降りて行き、そこからタクシーを拾っていた。職場の前からだと、いくら金額が違うかというと、これが結構な額で、2、3百円は余計にかかるのだ。
 何となくその、2、3百円かかっちゃうってのが業腹なので、どうせカネがかかるのならちょっと遊んじゃえ、と思って、博多駅を回ることにする。
 ……いや、遊ぶったって、ホント、本屋とか回る程度なんですって。
 博多駅まで直接タクシーを乗りつけるのも軽く2千円を越すので、福岡空港の地下鉄駅まで行ってもらい、そこから地下鉄で博多駅まで。紀伊國屋で本やDVDを物色したあと、マクドナルドで食事。
 なんかもー、しげと顔を合わせたくもなかったので、そこで8時過ぎまで本だのなんだの読みながら時間をつぶす。


 マンガ、北崎拓『なんてっ探偵▽アイドル』9巻(小学館/ヤングサンデーコミックス・530円)。
 原案協力に井上敏樹がいるせいか、展開がますますアニメシリーズっぽくなってきたなあ。怪盗リストが登場した時点で頭を抱えてたけど、今度は「ナイスバディ、キュートな笑顔、そして鋭い勘……。トリコロールの魅力をひとりに凝縮したアイドル、藤巻ゆかり」の登場と来たもんだ。
 でもなあ、アキラが結果的に真相にたどりつくわけだから、こいつもただのバカキャラとして登場させたってことは分るんだけど、そんなありきたりの設定、もういい加減でやめにしないか?
 『金田一少年』と『コナン』を私は散々貶してるけれど、それはかつてのミステリ(主に小説や映画)が持っていた「謎と論理」や「冒険」、「怪奇」といった面白さのエッセンスを、薄めて薄めて拡大再生産してるだけで何一つ新しい魅力を付け加えていない点に尽きる(ともかく、全ての事件において「犯人の動機の弱さ」が指摘できる)。
 それでも、それまでミステリに触れたこともないような読者にまで間口を広げたってことで、この二作は一応エポックメーキングとして評価できなくはないのだ。でも、後続がアタマ悪い作品作っててどうするかね。

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07月12日(金)
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