ID:10788
無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
[491718hit]

■えすぽわ〜る、とれびや〜ん/『ブラックジャックによろしく』1・2巻(佐藤秀峰)/『アグネス仮面』2巻(ヒラマツ・ミノル)ほか
 ううむ、あまりに美味くて思わず会員カード作っちまったぞ。カードが溜まると一色分タダになるそうだから、あまり早いうちに潰れんでくれ。

 しばらくして、四人連れの女性がワラワラと入って来る。
 しげが「あれ、この店のウワサ聞いてやって来たってよ」と言う。
 「なんでわかるんだよ」
 「だって、『こういう店』とか一人が紹介してたもん」
 その四人連れが入って来てすぐ、店の奥にあった大きな液晶テレビに、突然映画が映し出され始めた。青い海の映像、なんか見たことある絵だな、環境ビデオか? と思っていたら、これが何と『グランブルー』。うーむ、合ってるんだかいないんだか。まあ『アルマゲドン』とか流されても困るが。
 「窓の外に送迎バスがあるよ!」
 しげが驚くやら喜ぶやら(なして?)。
 私の席からは角度的に見えなかったが、交通の弁の悪いところにあるから、電話一本で送り迎えして差し上げる、ということだろう。確かにそれくらいのサービスしないと、客があるとはとても思えないものね。
 天神あたりにあるのであれば別に不思議でも何でもないけれど、こんな場末にあるとまさしく掃き溜めにツルの印象。ホントにツルかどうかはわからんが。


 岡田斗司夫さんのオタク日記、5月17日(金)の記述に、宮崎駿についての辛辣な意見が。
 そもそもは、DVD『千と千尋の神隠し』に予約特典として付く「お握りフィギュア」に対する憤りから始まっている。確かにアレは怒る人が出てもおかしくないよなあ。もっとも、私ゃアレは宮崎さんの悪ふざけだと思ってたんだが。
 宮崎さんの性格考えてみりゃあね、そもそもが「アニメは作品(だけ)が勝負だ」って思ってる人だからね、「予約特典」みたいな「売らんかな」根性丸出しなモノを付けること自体、大嫌いなのに決まっている。
 それをムリヤリ「なんとか特典を」と言われて、「オニギリでも付けとけ」とか言い放ったんじゃないか。多分、あんなど〜しょ〜もないモノでも押しいただいてありがたがるバカファンはいるんだよ。だから宮崎さんも「これでハクと千尋の手の温もりを感じてください」とか表面では言っときながらハラん中じゃ「勝手にありがたがってろバカどもが」とか思ってんだよ、腹黒ジジイだから。
 昔から私は宮崎さんの作品は好きでも本人は嫌いだから(このへん、手塚治虫と似てるなあ)、今更オマケに何が付こうがどうだっていいのだが、岡田さんは多分、宮崎さん本人のことも好きなんである。庵野秀明さんが『ナウシカ』で宮崎さんの下で働いてたりしたのがとても羨ましかったりしてたと思うんである。
 だからこんなファンをバカにした行為が許せない。「言行不一致」とまで言いきる。ただねえ、岡田さんの怒りはもっともなんだけれど、これって、亭主に浮気された女房の愚痴みたいなもんじゃない? 「あのヒト、優しいひとだと思ってたのに、ホントは私を裏切ってたのよ!」って感じ。そりゃ、ある意味、宮崎さんの資質を見抜けなかった岡田さんの一人相撲じゃないかとも思うんである。

 声優の起用についても、岡田さんは、「でも、『となりのトトロ』あたりから、このアニメの神様はちょっとヘンだ。声優に糸井重里や立花隆を使い出した。シロートだろ、彼らは? アニメーターにはあそこまで職人技を求めるくせに、なんで声優は素人芸でも平気なのか」と書くが、さて、岡田さんはホントに宮崎さんのアニメをちゃんと見てきたのか。あの人選は、昔からの宮崎ファンなら「必然」であったのだが。
 つまり、宮崎さんは(だけでなく高畑勲さんや大塚康生さんほか、東映動画系の人の多くがそうだが)、声優の声優声優した演技が大嫌いなのである。誇張された現実にはありえない演技の声を聞くくらいなら、シロートの方がよっぽどマシ、そう考えてるのはほぼ確実だろう。

[5]続きを読む

07月08日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る