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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■素敵なあなた(はあと)/CD『ぼういず伝説』/『コメットさん☆』DVDBOX2ほか
なのに「ぼういず」の『四文オペラ』ではその美声を聞かせるどころか東北ナマリで「オペラはお寺ではないのでありますぞヨ」なんて言っている。驚くのはその早口と声真似の域の広さだ。ポパイとブルートとベティ・ブープを一人で演じ分けるなんてトンデモナイことを既にデビュー曲の『4人の突撃兵』の中で披露している。
ぼういずの中では正統派の川田、芝のボーカルの合間にチャチャを入れるように高瀬実乗の声真似なんかしているが、もちろん実力がなければできることではない。
『嘘くらべ』の一節、坊屋さんのボーカル部分も相当狂っている。
「風は北風ポンプじゃダメだよ、氷の柱で火の手を包み、包んだ火の手をチョイと丸め、ウーウーウーウー、火事の団子か氷の団子かお団子団子で火事団子」……歌詞を読めばまあ、何を言ってるのか分らなくはないのだが、耳で聞いてると早口過ぎて何が何やら解らない。
四人が四人とも、この調子で捲くし立てるものだから、聞く者はただただその勢いに巻きこまれるしかないのだ。……ライブで見られたら本当にすごかったろうなあ。
晩年、大林信彦映画の常連になったけれども、随分もったいない使われ方をしていたように思う。もうちょっとギャグの見せ場を作ってあげてもよかったんじゃなかろうか。歌のシーンも。
伊藤俊人さん追悼でまたまたビデオ『君となら(再演)』を見返す。
伊藤さんは主役の斉藤由貴にかつてフラレた床屋の職人の役。
芝居全体の中では小さな役だけれど、嘘に嘘が重なった末に、最後にカタストロフを迎えるきっかけを作る役でもある。三谷幸喜さん、東京サンシャインボーイズを解散した後も、劇団の役者をオイシイ所に使っているのだ。ギャグも効いている。
……ほんの5年前の姿だ。
このとき35歳のはずだけれど、20代に見える。演技が若いのだ。
惜しみても余りある。
DVDBOX『コメットさん☆』、鼻ミズ垂らしながら後半43話まで全て見る。
うーん、やっぱり王子様の正体はケースケにしておくのがセオリーだったよなあ、と通して見ると改めて思う。というか、そういう伏線を張ってたんだから、そうしないと視聴者の期待を裏切る形になるって考えなかったのかなあ、脚本のおけやさん。初めから王子様はケースケともシュンとも別人にするつもりだったって、ホント? それにしちゃ辻褄が合ってないし、何のためにそうしたのか効果が分らない。王子様とコメットを「結ばせない」ための手段なのか?
「ケースケの過去は謎」とカゲビトに調べさせてるんだから、「別に謎でもなんでもなかった」ってのはただの詐欺じゃん。やっぱり、打ち切りが決まったための混乱が設定にも変化を与えちゃったって気がするなあ。
しげがパソコンの前でいきなりけたたましく笑い出したので、何ごとかと思ったら、AIQのエロの冒険者さんのサイトを覗いていたのだった。
「はははははは!(しげはホントにこんなふうにけたたましく笑う。多分、頭のネジが半分くらいネジ切れてるのだ)」
「エロさん、なんかおもしろいこと書いてるの?」
「違うと。エロさん、サイト名変えたんよ」
「……なんて?」
「……見てん」
で、見てみた。
昨日までは『元祖エロ倶楽部』と書かれていたその部分には……。
「素敵なあなた」
ぶはははははは!
いや、笑っちゃいかんのかもしらんが、笑ったのは事実だから仕方がない。
何を思ってエロさんがサイト名をこんなふうに変えちゃったのかは分らないけれど、エロさんが飛ばしてきたここしばらくのギャグの中で最大最高のものであることは断言できる。
トップページに「アンドリュース・シスターズの同名曲から取ったものです」と注意書きがあるが、そんな言い訳、このタイトルとナマズの写真のミスマッチで吹っ飛んでしまう。
なんだか私ゃ、エロさんがタキシード着て、フランスの高級レストランかどこかでギャルソンやってて、「いらっしゃいませ、素敵なあなた」とお客さんのレディーに手を差し伸べてる様子を想像しちゃったんだが、シツレイな想像だろうか。
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05月28日(火)
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