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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■ハコの中の失楽/『KATSU!』3巻(あだち充)/『アリソン』(時雨沢恵一)ほか
 焼肉も刺身も天麩羅も、庶民の料理は全部頼めるのだから、食い意地の張ったしげには基本的に屋台とか居酒屋が一番似合ってるんだがな。
 いや、私もそうだけど(^_^;)。
 博多の屋台が名物みたいになって、結構ボルようになってから、自然、私の足も屋台から遠のいちゃったのだけれど、基本的に私の感覚での外食ってのは、子供のころから屋台に居酒屋、定食屋なんである。昭和40年代、レストランはデパートにしかなかったしなあ。
 寿司でも焼きトリでも、目の前で板前さんや職人さんが注文を受けて料理を作ってくれるのがいいのだ。ところがしげは私と真逆で、その「顔突き合わす」のがイヤで居酒屋に行きたがらない。そりゃ、私だって子供のころは人見知りしていて、板前さんと話なんかできなかった。けれど両親が板前さんと喋ってる雰囲気は嫌いじゃなかった。
 しげの場合、「だぁーってぇ、お店の人に見られて食べたくないしぃー、話しかけられてもウザいしィー」なんてクソナマイキなこと抜かすコムスメと違って、単純な対人恐怖なんだろうけれど、それにしてもそこまで毛嫌いせんでもいいんじゃないかと言いたくなる。
 暗い照明の下、ボックスの中で周囲を気にせずに食べられる環境の方が好みって……威張って主張できることじゃないと思うんだけど、そういう感覚の方がイケてないんだろうな。
 やはり育った環境が違うのかなあ、とちょっと淋しく思いながらサザエの壷焼きをつつくのであった。美味しいけれど、これも呼子の磯で出店のオバチャンに焼いてもらって食った時ほどに美味くはない。

 帰り、『快傑ズバット大全』と『クレヨンしんちゃん映画大全』を買い忘れていたことを思い出したので、積文館に寄るも見つからず。
 手ぶらで帰るのもなんなので、隣りのセガに寄る。
 UFOキャッチャーで100円イッパツ、「どこでもいっしょ」の「ドリンクサーバー」というのを当てる。
 当てたはいいが、この「ドリンクサーバー」というのが何をどうするものだかよく解らない(^_^;)。しげにも「トロは好きだけどどうするの、これ」と悪態を吐かれる。
 どうも電池で飲みモノを移すか混ぜるかするものらしいのだが、説明書が付いてない。誰か使用方法わかる人、教えてくれませんか……(T∇T)。


 DVD『サイボーグ009/バトルアライブ2』。
 オープニングが先日放映されたばかりの新作に差し換えられている以外には、たいしたリテイクは無し。まあ、0010とのくだりは作画がよかったから、その必要もないんだけれども。
 でもこれから先、あの第1話を流用したオープニングは「なかったもの」になるわけだね。エンディングはシルエットパターンのままだけど、これは2クール分これで通すのかな。
 けれどあとでいろいろリテイクするくらいなら、あと半年、放映時期を遅らせればよかったのに、と思っちゃうところだけれど、遅らせたら遅らせたで、結局、間に合わない回が出てくるんだよな、きっと。


 マンガ、あだち充『KATSU!』3巻(小学館/少年サンデーコミックス・410円)。
 ヒーローとヒロインの間に割りこんできそうな女の子の登場のせいで、人物設定もストーリー展開も『タッチ』のような『H2』のような、って印象がますます強くなってきたなあ。実際、野球がボクシングに変わったただけだし。
 けど、その「いつも同じ」に見える中の、微妙な差異を楽しむのがあだち充マンガの醍醐味だから(ホントかよ)、水戸黄門やゴジラや戦隊シリーズを楽しむのと同じってことなんだろうね。
 その「ほんのちょっとの差異」ってのが、本作では「ヒロインもボクシングが強い」ってことなんだけど、これが結局ヒーローに追従するような展開になっちゃつまんなくなるよなあ。でも軽いラブコメに見えてるけど、あだちマンガって、実は相当リアルなんで、「結局、女はボクサーになれない」って結末になりそうなんだよな。つーか、リアルでないあだちマンガは『虹色とうがらし』も『いつも美空』もなぜかウケない。予定調和が好きなんだろうなあ、あだちファンってのは。
 けど、そういうあだちマンガはもう腐るほど読んできているんである。

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05月21日(火)
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