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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■人生は重い荷物を……。/『新映画宝庫 Vol.4 スタークラッシュ 大宇宙映画放浪編』ほか
 くそ、いつか奈落の底まで落としてやるからな、しげめえええええええ!

 晩飯にまたカレーを頼まれたので、一つ作ってやる。
 卵も一つつける。
 2時間ほどしてまたしげが「腹減った」と言い出す。仕方なくまた作ってやる。今度は私の分も作る。
 しげ、私より早くあっという間にカレーを食い尽くし、「もう、カレーないっちゃろ?」と私に聞いてくる。
 「ないよ、もう」
 とぶっきらぼうに答えると、「ないのかあ」と、モノ欲しそうに言う。
 「ないのかあ」
 「ないよ」
 「ないのかあ」
 「……食うか? オレの」
 「うん!」
 ……しげに勝てるやつ、誰かいないか(-_-;)。


 『ドラえもん』とか『あたしんち』とか漫然と見る。
 『あたしんち』も悪くはないけど、クセがないから、かえってヒットしにくいんじゃないかなあ。こういうホームドラマものって、『サザエさん』って金字塔があるから、『ちびまる子ちゃん』も『クレヨンしんちゃん』も多少ドギツイ部分で客を引かないと話題にしてもらえないところがあるんである。
 人気が出てくれば、中にある「毒」も世間は好意的に解釈してくれるようになるから、問題なくなるんだけどね。
 初めから「毒」の少ない『あたしんち』が大地監督のワザで、どの程度の「個性」を出せるかがカギだろうな。


 大澤徳一郎・梨子田章敏企画・構成『新映画宝庫 Vol.4 スタークラッシュ 大宇宙映画放浪編』(大洋図書・1400円)。
 執筆者陣の中に、石上三登志やうしおそうじ、岸川靖、田中文雄、麦人などの名前があったので、「おお!」と思って読んでみたけど、宇宙SFベストテンのアンケートに答えてただけだった(^_^;)。
 それでも、石上さんのベストワンが『地球の静止する日』ってのは「らしくて」イイなあ。
 私もちょっと思いついて、「宇宙モノ」に限ったSF映画のベストテンを作ってみました。SF全般にまで広げればもっとあるけど、それはまた別の機会に。
1,『惑星ソラリス』(SOLARIS)
 アンドレイ・タルコフスキーの最高傑作にしてスペキュレイティブ・フィクションとしてのSF映画の最高峰でもある。「人は虚構にのみ生きる」というテーマは押井守に多大な影響を与えた。私が押井守をプッシュするのを「何でそこまで」と思われる方もいようが、それは私が「押井ファン」であるというより、押井さんともども私も「ソラリスの子ら」であるからなのだね。

2,『2001年宇宙の旅』(2001:A SPACE ODYSSEY)
 これを入れるか、個性もクソもないやん、と非難されそうだが、外せねーよ、これは(^_^;)。
 後半の哲学的シーンの意味より、映像としてSFをキチンと見せてくれたってことが嬉しくてねえ。あの、放り投げられた骨が宇宙ステーションにオーバーラップするシーンがベストショットですね。

3,『決死圏SOS宇宙船』(JOURNY TO THE FAR SIDE OF THE SUN)
 SFの「怖さ」を感じさせてくれた傑作。
 科学的には太陽の反対側に地球そっくりの惑星があるなんてありえないって、わかってんだけど、宇宙SFが必ずしも「科学的」なものでなく、やはりイマジネーションの世界であること、そしてその想像の中には「悪夢」もあるということを感じさせてくれました。

4,『ブレードランナー』(BLADE RUNNER)
 宇宙映画としては取り上げてない。未来SFってことでなんだろうけど、レプリカントって宇宙殖民用に開発されてるわけだし、これはぜひ入れたいということでランクイン。
 ネクサスの死の意味についてはリドル・ストーリーとしても楽しめるね。

5,『怪獣大戦争』
 ここらで日本ものを(^o^)。
 『ガンマー第3号・宇宙大作戦』も『妖星ゴラス』も『宇宙大戦争』も『惑星大戦争』も『宇宙からのメッセージ』も蹴散らして、これをランクイン。
 いや、そんな簡単にバカにしちゃいけませんぞ、ゴジラとラドンを宇宙に運ぶシーンのイマジネーション、アレがSFでなくてなんでしょうか。
 侵略宇宙人は須らく「まだ見ぬ未来」に旅立ってほしいね。
 

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05月10日(金)
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