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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■うまいぞもやしマヨネーズ/『ONE PIECE ワンピース』22巻(尾田栄一郎)
 「人の道ってなんじゃそりゃあ! おまえならスリスリして匂いをくんかくんか嗅ぐんやろ!」
 「するに決まってんじゃん!」
 ……あの、よしひとさん。あなたがウチに泊まったあと、しげは布団に頬をスリスリするそうですが、そんなことをさせててもいいものでしょうか。


 夜はまたまたチャット。
 もはや病膏肓である。明日は仕事だっていうのになあ。
 

 マンガ、尾田栄一郎『ONE PIECE ワンピース』22巻(集英社・410円)。
 折り返しのところに、「日本人の中でも読解力がスゴイのは漫画をよく読む人。スバらしくない?」なんて作者のコメントが載っている。
 うーん、それはその通りだけどねー、その「漫画」の中に『ワンピース』は入ってないよ、多分。つーか、さも自分のことのように書くのって、思いあがってきてないか、尾田栄一郎。第2の小林よしのりにでもなるつもりか。
 ……あ〜、そういやまだ出て来てなかったか、Mr.7。
 なんか音楽家みたいな格好してるが、こいつが実はルフィたちの仲間になったりしてな。そりゃないだろうけど。
 今更とってつけたように登場させるあたり、どーせしょーもないヤラレキャラなんだろうってのがバレバレなんだが、既にストーリー自体は破綻しまくりで、すっかりつまんなくなってる本作の中で、こういうキテレツなキャラが続々登場してくれるのだけが唯一の救いである。
 ……でさあ。
 この「ミス・ファーザーズデー」ってさあ。
 なんで「蛙」のコスプレしてるのかってことだけどさあ。
 「父の日」で。
 「父帰る」……「父カエル」……「父・蛙」って……もしかしたらそーゆーこと?
 まあ、何やってもいいですけどね、もう。
 でもようやく次巻で『アラバスタ編』も終わりだろうな。
 伏線張るだけ張りまくってるから、本気で30巻、40巻を狙ってるんだろうけど、だったらもう少しオリジナルなストーリーを作ってってほしいもんだ。
 だから何度も言ってるけどいい加減でシャンクス出せよ。
 

 俳優、原健策氏、7日午前7時、老衰のために死去。享年96歳。
 我々の世代だと、なんと言っても『仮面の忍者赤影/根来編』の根来十三忍の頭領、暗闇鬼堂のつけバナオヤジ。
 薄い唇から漏らすように喋る独特のセリフ回しがいかにも悪の頭領らしいカンロク出してたなあ。
 原さんはもちろん“プレ・赤影”とも言うべき映画『大忍術映画 ワタリ』にも出演していて、ワタリの敵、伊賀崎六人衆の一人、「トリコ」を演じている。
 相手の動きを封じて無数の蛾に襲わせる忍法「カカツツミ」でワタリを窮地に陥らせるけれど、この作画が当時の東映動画の精鋭、森康二、菊池貞雄、羽根章悦のお三方。……考えてみたら「合成」という形だとは言え、すごく豪華な共演だよなあ。赤影のときより濃い演技で(下っ端だからかえってハデ)金子吉延を圧倒する姿、印象に残っている。こいつも早いとこDVD化してほしい。
 後年は渋い脇役を演じることが多かったが、デビュー当時は白塗りの2枚目だったんである。
 伊丹万作の名作『赤西蠣太』(志賀直哉の原作と結末が違うところがよい)で、主役の片岡千惠藏が「醜男」という設定だったのに対し、その親友である青鮫鱒次郎役の原健作(当時の芸名は字が違う。このことに触れている記事は一つもなかった)の男っぷりが目立っていた。
 このころの顔は、今見ると、なるほど、ムスメさんの松原千明に似ているのである。……それにしても、おとっつぁんが五十ナンボの時の子供なんだよなあ、松原千明。不敬懇談会のときなんか、ちょっと恥ずかしくなかったかな。

02月11日(月)
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