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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■寝ててもDVDだけは見る(^_^;)/アニメ『コメットさん』第43回(最終回)/DVD『マジンカイザー』3巻/『キカイダー01』3巻ほか
でも、いくら実質的な主役が片桐夕子でも、それをタイトルロールに持ってくるのは憚られたんだろう、岡田奈々と白都真理のダブルヒロインを片桐夕子の前に持って来ている。この二人目当てで、「えっ? 岡田奈々が脱ぐの?」と思って見た人は、役の扱いの軽さにさぞ肩透かしを食らって激怒したことであろう。
白都真理はこのときはまだ清純派だったので、ヌードは『人魚伝説』まで待たねばならない。でも確かにこの二人と並べられると、片桐夕子もブスに見えるよなあ。いくらポルノ出身とは言え、ちょっと扱いヒドくないか。
しかしこれは断言してよいが、この作品、野上みや子役の片桐夕子と、綿貫創人役の蟹江敬三の二人で持ってるようなもんなんである。
蟹江敬三、謎の彫刻家として登場し、あれだけ怪しい風体でありながら、実はいい人という意外性。いやあ、これって犯人の意外性以上のインパクトがないか(^^)。
リーフレットも今回の蟹江さんの好演に一章を割いて、そのフィルモグラフィーを紹介しているのだが、「子供番組の宇宙人まで様々な悪役をこなし」とか遠回しに書かずに「ウルトラマンレオのブニョ」ってちゃんと書けよう。
『天国と地獄の美女・江戸川乱歩の「パノラマ島奇談」』。
人見広介が伊東四朗ってキャスティングもぶっ飛んじゃうけど、大野役が小池朝雄ってのがビックリ。映画版『恐怖奇形人間』でも同じ役を演じているのだ(リーフレットでそのことに触れてないのは片手落ちだな)。明智役者とか、波越警部役者ってのはいるだろうが、大野役者ってのは小池さん以外にはいなかろう。っつーかそんな細かい所に気づいてるヤツあまりいないんじゃないか。もっとも脚色のしかたが全然違うんで、小池さん自身、同じ役を演じてたという認識はなかったんじゃないかと思われるが。
原作には実は明智小五郎は出て来ない、ということになっている。
微妙な言い方をしてるのは、もともと明智を登場させる予定だったのが、出版社を変えて連載したために、出せなくなってしまった、という経緯を持つからである。で、原作の探偵の名前は「北見小五郎」。こんなに名前も設定も近いんなら、全集にまとめるときに明智に戻しゃよかったのに。
映画『恐怖奇形人間』でも、大木実が「明智小五郎」として演じていた。原作を読まれる機会があったら、北見を明智と読みかえてみてもらいたい。多分、何の違和感も生じないはずだから。
テレビシリーズはあくまで「美女」シリーズなんで、原作は相当脚色されて、本来の主役、人見広介は後半リタイアして、千代子役の叶和貴子に焦点が移る。清純派の叶和貴子が脱いだってんで、当時は話題になってたけど、芝居がどへたくそだから、脱ぐしかなかったんじゃないかと覚めた目で見てたな、私。このときもう大学生か。つーことは『ギャバン』のすぐあとだろうな。叶和貴子には子供番組に出たってイメージを払拭しようってハラもあったんじゃないかなあ。
でも最近見ないぞ。どこで何やってる叶和貴子。
映画版でも、ラスト、そのチープさで茫然とさせてくれたあの「人間花火」、ちゃんとこのテレビ版でも実にチープな花火を見せてくれます。ただし「おかあさーん」と叫んだりはしないので過度な期待はしないよーに。
『化粧台の美女・江戸川乱歩の「蜘蛛男」』。
乱歩の長編作としては最初期の本作が、この土曜ワイドでドラマ化されたのが18作目ってのは遅すぎる気はするが(『一寸法師』がドラマ化されないのは今やサベツに引っかかっちゃうから仕方がないとして)、設定的にほかの原作とカブると判断されたからだろうか。『悪魔の紋章』も似たようなもんだし。でもだったらどうして『魔術師』のコンセプト借りてくるかな。原作別に復讐ものじゃないのに。なんだか新機軸を打ち出そうとして結局旧態依然の話になっちゃったって感じね。
その分、キャストで見せようという印象が強くなっている。
ヒロインの萩尾みどり、このころは横溝正史の金田一耕助シリーズの映画化でも『女王蜂』でヒロインを演じたりして、ミステリづいていた。演技力がある人だから、ヤワな脚本ではちょっと使い方がもったいなかったが。
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01月27日(日)
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