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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■遊び倒す病人夫婦。バカである。/映画『修羅雪姫』
 建御雷家の次期党首・雪(釈由美子)は、自らの感情を抑圧し、冷徹に人を殺す刺客として育てられてきた。
 ある日、彼女の前に空暇(くうか/沼田曜一)と名乗る老人が現れ、雪の母・亞空(あぞら)を殺したのは、建御雷家の現首領・白雷(びゃくらい/嶋田久作)だと告げる。

 こういう物語のお約束として、「あの子が○○歳になった時に真実を告げる」ってのがあるんだけれど、もちろん、「もっと早く告げるか、敵の中に置いとかないで、早いとこかっさらっときゃいいじゃん」というツッコミはなし(^^)。
 敵に育てさせてた方が安上がりってことで納得しよう(していいのかよ)。


 建御雷を抜けた雪は、偶然、反政府組織の活動家である隆(伊藤英明)のアジトに転がりこむ。警戒する隆を見て、いったんはこの家を出た雪だったが、追っ手との死闘で空暇を失い、深く傷ついた雪は、再び隆のもとに身を寄せるしかなかった。

 まあ、ここからがラブコメになっちゃうのが小池一雄(^o^)。
 戦いの合間のほんのつかの間の夢ってやつだね。
 でも、定番つーか雄約束過ぎてて、感動には程遠い。釈ちゃんもせっかくのナイスバディ、背中しか見せないし。せめてハミチチ(何を言ってる)。
 でも「このまま二人で逃げよう」はないんじゃないの、イマドキ。
 『人狼』の時はこのセリフが実に捻って使われてて感心したもんだけど、こういう陳腐なセリフ、よっぽどアイデアがないと、話の流れ阻害するだけなんだけどなあ。

 そして最後の戦いにってことになるんだけど、アイドルにしては釈由美子、たしかに体を張った演技をしている。
 肝心のアクションシーンはほとんど吹替えで、しかも男だってことがバレバレなんだけど、それでも走ったり飛んだりの結構な部分、決めのポーズも釈ちゃん本人がある程度やってるのは事実だ。だから吹替えシーンとの繋がりにそれほど違和感がない。
 こないだCSで見た『スケバン刑事』なんかとは比べものにならない出来のよさだ。
 何より、アクションの見せ方、アングル、カット割り、スローモーションとの切り替え、演出が凝ってて、もう『RED SHADOW 赤影』は『修羅雪姫』の爪の垢でも飲んでろってくらい。
 でもそれしか誉めるところがないってのも事実だしねー。
 隆の妹のエピソードとか、佐野史郎の存在とか、ムダだし。
 もちっと話をスッキリさせて、ホントにアクションだけで見せていったら、もっとハマれただろうに、そこが惜しかった。


 映画が終わったのが11時過ぎ。
 しげもそろそろ宴会終わってるかと携帯に連絡を入れてみるが、まだ遊んでいる様子。
 「今どこだよ」
 「え? スターレーン」
 「……ってボーリングかよ! じゃあまだかえって来れないな? 先に帰っちゃうけどいいか?」
 「ああ、わかった」
 ……具合悪かったんじゃなかったのか……って、映画見てる私も妻のことは言えんのだが。
 

01月25日(金)
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