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無責任賛歌
by 藤原敬之(ふじわら・けいし)
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■風邪まで引いちゃったよ、どうすりゃいいんだ/『西洋骨董洋菓子店』1〜3巻(よしながふみ)ほか
実のところ、一応礼儀として隠しちゃいるが、トリック自体はかなりチャチなんだよね。どうしてこの長編版も傑作扱いされてるかわからないんだけれど、多分、10人中9人が犯人もトリックも当ててしまうだろう。これじゃ「犯人あて」の楽しみがない。せめて語り口やストーリー展開くらいは変えようよう。殺害方法をちょっと変えただけじゃあ意味がないよう。……それともやっぱりクリスティーはもう「古く」なっちゃったのかなあ。
買い物くらいはしないと、食料がないので、あふあふ言いながらしげと近くのコンビニへ。
外はちょっと雪降りである。
寒い。とことん寒い。
こりゃ明日はまた病状が悪化しそうだ。
アニメ『ヒカルの碁』第十五局「ネットに潜む棋士」。
おお、今回の作画レベル、今までで最高じゃないか?
インターネット碁を始めようとするヒカルに、三谷の姉さんが説明するシーン、この姉さん、名前も判ってないチョイ役キャラなんだけど、実に丹念に描きこんである。……しかも原作よりセリフ増えてないか?
「ネット碁」というものを説明するために必要、という理由もあるかもしれないけれど、もしかしてスタッフがこの姉さんのファンで、出番を増やそうとしたとか、そんなんじゃないだろうな(^o^)。
単純だけど、椅子に座ってるヒカルに、脇からかがみこむようにして、マウスの使い方を教えていくカット、実に大胆な構図が多くてドキドキさせられる(^^*) 。姉さんとヒカルの頬が近づいたり離れたり、あるいは胸越しにヒカルの表情をとらえたり。うーん、ほのかなエロスが。
心なしかヒカルも「きれいなお姉さん」のそばで照れてるように見える。そうだよなあ、中学生になったばかりだもんなあ、年上の人に憧れる気持ちってあるよなあ。
単調な印象に陥りやすいシーンを、堅実なカットの積み重ねで見せていく様子が実にうまい。何回か前のザツな作画がウソのようだ。
……と思ってスタッフ表を見てみたら、キャラデザインの本橋秀之さん本人。
こりゃリキ入るはずだわ(^^)。
それにしても、CMだと『テニスの王子様』のDVDはもう発売だというのに、『ヒカ碁』はまだ全然告知がない。
……まさかまたいきなりBOXで発売……?
『ウンナンのホントコ』を漫然と見ていると、「24時間恋愛」という企画が立ちあがってて、これが結構おもしろい。
『未来日記』の応用編みたいな感じなのだが、見知らぬ相手と1日に1時間だけ24日間、会い続けることができたら100万円、というなんだか冗談みたいな企画なのである。
相手と会うのがイヤになり、約束をすっぽかしてしまえば、100万円は手に入らない。だから二人とも時間厳守で指定された待ち合わせ場所に向かう。
しかし、果たして人は金のために見知らぬ他人と会い続けていられるものだろうか。ごく普通の道徳心を持ち合わせている者にとっては、それはかなり気持ちに負担をかけてしまう行為ではないのか。
そこで、そのフラストレーションから脱却するために、人は自分に「ウソ」をつき始める。自分の「悪行」を正当化するために、無意識のうちに「言い訳」を考え始めてしまうのだ。わかりやすく言うと、事実を補強するための理屈をあとから作り出して行ってしまうってことなんだね。
……特に女のほうが。
どういうことかと言うと、この企画に金のために乗ったはずの女性、本気で相手を「愛している」と思い始めてしまったのである。
もちろん、それがこの企画のプロデューサーのまさに「狙い」であろう。つまり故意に「ウソから出たマコト」を狙って演出しているわけなんだね。
なんだか他人をマインドコントロールしてるみたいでイヤだ、と思われる方もあろうが、それだったら「見合い」だって似たようなものだ。日常でもそれと知らせず誰かが誰かを演出するということは頻繁に行われている。「躾」や「教育」だって所詮はマインドコントロールだ。
この企画のおもしろさは、「24時間」という限定性の中でも恋を演出することができるのか、という「実験性」にある。言い方は悪いが、「罪にならない人体実験」なのだ。さあ、来週はどんな展開になってくれるか、楽しみである。
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01月23日(水)
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